2023年07月25日
トリーター:堀内

“えのすい”のイルカプールを泳いだカニ

2015年 5月下旬 15時30分のイルカ・アシカショー「きずな/kizuna」のときにあったお話です・・・

私がイルカ担当でショーに出ているとバンドウイルカの「サワ」がカニを咥えていたのです! カニをつぶすことなく優しく咥え、アピールしながらカニを渡してくれました。もちろん「サワ」にカニを与えたことは無く、外から入ってくるしか方法はありません。当時の推測では、トンビが捕まえたカニを誤ってメインプールに落としてしまったのだろうと。そして、メインプールを泳いでいたカニが「サワ」に見つかってしまい、今度は「サワ」に捕まってしまった?と思います。「サワ」が持ってきたカニは 4㎝ほどの「キンセンガニ」という種類でした。

キンセンガニの歩脚は全てひれ状をしており、この遊泳脚を使って砂の中に素早く潜ったり、高速で泳いだりすることができます。ぱたぱたというかばたばた!ばたばた!と全身を使って激しく泳ぐ姿はとてもかわいらしいです。

詳しいようすは当時のトリーター日誌に掲載しました。テーマ水槽の右下にあるQRコードを読み取ると読むことができるので、ぜひ読んでみてください。

現在、テーマ水槽では「“えのすい”前の砂浜で見られる小さな世界」を展示してます。その水槽の一つに「キンセンガニ」がいます。今回展示しているキンセンガニは「サワ」が持ってきたキンセンガニではなく、トリーターが江の島の砂浜で捕まえたカニたちです。
展示してるキンセンガニを見て、とても懐かしく当時の楽しかった思い出がよみがえりました。キンセンガニを持って来てくれたとき、「サワ」は 3歳でした。きっと初めて見たカニに驚いたことと思います。現在は11歳になりました。今も変わらず元気なおてんば娘で、イルカショーの中でかっこいいジャンプを見せてくれています。

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