2023年07月29日
トリーター:藤田

生き物たちの未知との遭遇?

みなさんこんにちは。藤田です。
ここのところ毎日暑くて、いよいよ夏本番という感じですね。
“えのすい”の中から海岸の方を見ると、海水浴を楽しむ方がたくさん見えます。
夏休み期間中に海や川で遊ぶ方も多いかと思います。
みなさん安全には気を付けて、楽しんでくださいね。

さて、現在“えのすい”では「 THE UNIVERSE “えのすい”×宇宙探検 」を開催中です。
館内に特別水槽が出現していたり、いつもの水槽の姿が変わっていたりします。
そのうちの一つ、相模湾キッズ水槽は「宇宙船えのすい号」へと変身しております!
それぞれの水槽の中にちょっと宇宙空間っぽいレイアウトが入っているのですが、これが隠れ家として水槽に入れている岩や海藻とは異なる物質で、生き物たちにとっては未知との遭遇だったと思います。
魚たちも性格がさまざまで、特に何の反応もない個体もいれば、興味を示したり寄り添ったり、中に入ったりする個体もいます。
それではちょっと面白い反応を示した生き物たちのようすを紹介していきます。

ベニホシマンジュウガニベニホシマンジュウガニ

まずはこちら、ベニホシマンジュウガニ。
実はいつも左隅のパイプの裏に隠れていて見つけにくいところにいるんです。
それが先日、ベニホシマンジュウガニの後ろに映っている丸いレイアウトのそばに寄ってきていて、とっても観察しやすい位置にいたんです!
たくさん入っている石にはあまり反応せずパイプ裏から出てこないのに、なぜそんな透明な小物に身を委ねているのか・・・ 不思議です(笑)

タカクラタツタカクラタツ

続いてはこちら、タカクラタツです。
見てお分かりかもしれませんが、さっきのベニホシマンジュウガニと同じ水槽の写真です。
なぜかこの透明の丸いやつが人気なんです!
これはきょうの朝撮影した写真ですが、しっぽの巻き付けやすさをチェックしているの?と思い、つい撮ってしまいました。
絶対後ろにある木の枝とかの方が巻き付きやすいでしょうから、あしたには興味を無くしているかもしれませんね。
今後の動向に注目です!

アミウツボアミウツボ

最後はアミウツボ!
さっきの2種とは違う水槽です。
いつも石の隙間にいるのですが、この日は青い球の後ろからにゅっと顔を覗かせていました。
私はこの状況に出くわしても「アミウツボかわいい~~!」と思ってしまいますが、ウツボを知らないような人間からしたら地球外生命体に遭遇したように感じるかもしれませんね。

自然界でも、タイヤに隠れるウツボやガラス瓶に入るハゼなど人工物を住処とする生き物たちは存在します。
その生き物たちも最初はおっかなびっくり近づくのかなぁなど、考えてみると面白いです。
そして私たちにとって海の世界は分からないことだらけで、宇宙に対して感じるわくわくは、海へ思いを馳せるときの好奇心と似ている気がします。
そんなわけで、未知との遭遇をしているであろう生き物たちのようすを引き続き見守っていきたいと思います。

相模湾ゾーン

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