2023年07月27日
トリーター:渡部

新記録更新中です!

みなさんこんにちは。
先日、カツオノエボシの連続飼育日数の記録を更新したとお伝えしました。[ 2023年07月03日 カツオノエボシの飼育記録更新中です!! ]
実はまだその記録は続いており、本日 70日目を迎えました。日本一、いや世界一の記録になるかもしれません。このニュースはかなり喜ばしい事ですが、実はもう一つ嬉しいニュースがあります。

オオタルマワシの飼育日数が本日で 99日になりました!( 100日かと思い意気揚々と日誌を書いておりましたが、改めて数えたら 99日でした。惜しい!)
何はともあれ、“えのすい”での飼育最長記録を更新しました。

100日が経ち、少しずつオオタルマワシのことが分かってきました。
まず、ごはんです。これまで、クラゲやサルパ、コマセアミなどいろいろなごはんを試していましたが、一番よく食べていたのは生シラスでした。器用に骨だけ残して食べていることもあったので、やわらかい身の部分が食べやすいようです。

続いて、水温です。搬入当初、採集地点の水温に近い 15℃で飼育していました。しかし、徐々に元気が無くなったように感じたので、他のトリーターと相談し 12℃でようすを見ることにしました。すると再び元気になりました。
このことから、採集場所の水温よりもやや低いところで飼育するのが良いということが分かりました。

最後にタルについてです。以前日誌で、オオタルマワシの「タル」についてお話ししました。[ 2023年05月07日 オオタルマワシの赤ちゃん ]
また、指サックチャレンジと称して、指サックで作ったタルに入ってくれないか、あの手この手で試していました。
しばらく入ってくれていましたが、最近はタルの隣にいることが多いです。タルの中で子育てを行うといわれているオオタルマワシですが、全ての個体が常にタルに入っているわけではないようです。外敵のいない飼育下の環境では、タルに入る必要がないのかもしれません。でも、気まぐれでまた入ってくれたらいいなと思いながら、まだ指サックチャレンジは続けています!


本来は浮遊生活を送るオオタルマワシですが、水槽内では底の方でじっとしている事が多いです。今後は水槽も改良して、元気に泳いでいるようすもみなさまにご覧いただけるようにしたいと思います!


<追記>
※オオタルマワシの展示は2023年8月7日をもって終了しております。

深海Ⅰ-JAMSTECとの共同研究-

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