2023年08月20日
トリーター:櫻木

ペンギンに魅せられてます

私のトリーター生活の中で、ペンギンの飼育業務に携わっていたのは入社一年目のわずかな期間のみでした。しかしこのたび、8月からまたフンボルトペンギンたちの飼育業務に少しずつ携わり始めました。

新人当時は、隙を見せようものなら足元を突かれていたような記憶があります。当時からいるペンギンは減ってしまってはいるものの、健在なペンギンもいます。
そんな久しぶりの再会に少し心がくすぐられております。それぞれがいいお歳となり、みな当時より落ち着いている印象です。

なかでも、今一番心がくすぐられているのが、私とはほぼ面識のない個体、白いタグが目印の「テン」です。“えのすい”生まれの「テン」はまだ若い雄ペンギンで、好奇心旺盛で人に対して甘えん坊な性格のようです。

フンボルトペンギン「テン」フンボルトペンギン「テン」

掃除をしていると見慣れぬ私が気になるのか、近付いてきて作業を観察するように見つめてきます。少しするとそばからいなくなり、ともするとまた寄って来て、の繰り返し。警戒している感じはありません。

何日か経ち、触れ合ってみたいなという気持ちも強くなり、きのうは掃除後の自由時間に初めて手を出してみました。突かれるかもという不安もありましたが、「テン」は手に体を擦り合わせてきてくれました。そのまま羽の下から抱えるように抱っこをしたり、頭や体をくすぐったりして、しばらく遊びつつも、途中には少し噛まれて痛い思いもしました。でも、それもまた良い経験です。

今回は「テン」が遊んでくれましたが、他のペンギンとも触れ合ってみたいものです。なので、それぞれの個性をいち早く理解し、ペンギンたちとの距離ももっと縮めていきたいです。

ペンギン・アザラシ

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