2023年08月19日
トリーター:笠川

目玉焼き?生卵?

その見た目から、英名が「Fried egg jelly」、目玉焼きにそっくりなクラゲとして、コティロリーザ・ツベルクラータがたびたび話題にあがりますが、実は、サムクラゲも、「Fried egg jelly」目玉焼きクラゲ「Egg-yolk jelly」卵黄クラゲと呼ばれます。
この2種類は、同じ英名をもちますが、分類的には異なる仲間のクラゲです。
見た目がそのまま呼び名になっています。
個人的には、サムクラゲは生卵っぽいなと思います。
サムクラゲは冷たい海に生息するクラゲで、大型になります。拍動もかなりゆっくりで、細く長い触手がたくさんあります。漂う姿はとても涼やかです。

サムクラゲサムクラゲ

このサムクラゲ、かなりの大食漢で、どんなクラゲでも食べてしまいます。
他にもクラゲを食べるクラゲはいますが、ミズクラゲは食べても他は食べないということもあります。サムクラゲは好き嫌いしないようです。
クラゲは半透明なので、胃に入ったものが透けて見えます。例えば、アカクラゲを食べたら、傘の上が赤いしましま、カラージェリーを食べたら、青や茶色で水玉模様のように見え、なんとも凄い見た目になります。

同じ英名をもつクラゲでも、分類的には異なり、それぞれがもつ生態も違います。
きっかけは見た目でも、知れば知るほど面白いことが見えてきます。

クラゲサイエンス

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