2023年09月21日
トリーター:藤田

大水槽デビューしたコバンアジ

タイトルの通り、コバンアジが最近大水槽にやってきました。
まずコバンアジがどんな魚かというとギラギラと銀色に輝くアジの仲間です。
菱形の薄い体、深く湾曲する背鰭と臀鰭、そして体側の黒い点が特徴です。

コバンアジコバンアジ

どこからやってきたのかというと大水槽と繋がっている浅い砂地の水槽、潮溜り(タイドプール)です。
ここは、大水槽で泳いでいても見つけられないような小さい魚や底の方にいる魚などが暮らしているエリアです。
今回のコバンアジも成長に合わせて水槽の大きさをサイズアップし、ついに大水槽デビューを果たしたというわけなんです。

ちなみに潮溜り(タイドプール)の前はもっと小さい水槽で暮らしていましたよ。
3個体一緒に移動しましたが大水槽に入った後も一緒に泳いでいて、なんだか安心しました。

3匹一緒に泳いでいます3匹一緒に泳いでいます

夏になると小さな群れを作ったコバンアジの幼魚が波打ち際や岸壁で見られるようになります。
“えのすい”のすぐそばの波打ち際で採集された個体で、えのすいに来たときは 2cmほどの大きさしかありませんでした。
大きくなった今では 30~ 40cmほどあるかと思います。

オーバーハングの上の水面近くを泳いでいる姿をいつも見かけます。
すでにお気に入りの場所を見つけたのか、それともまだ新しい環境の様子見をしているのか。
大水槽の上からばら撒くご飯には移動後すぐにもかかわらず反応していたので、案外すぐに慣れてくるかもしれません。

今後も大水槽で暮らすコバンアジを見守っていきたいと思います。
スロープを下る最中のトンネル部分が見やすいポイントです。
そして実はもう1種アジの仲間が大水槽デビューを果たしたのですがその紹介はまたの機会に。
“えのすい”にきたらぜひ探してみてくださいね。

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