2024年01月11日
トリーター:山本

定置網乗船!

私は普段クラゲの担当をしていますが、たまーーに魚の採集に行くこともあります。
ちょっと前、大内トリーターとともに定置網漁をおこなっている船に同乗させていただき、採集に行ってきました!

出船は朝の6時。まだ暗いです。寒ういぃぃ。

漁にお邪魔させていただいている以上、漁師さんたちの邪魔になるわけにはいきません。
漁場に向かうまでの時間でいろいろなことに配慮しながら、船上で生き物を扱うスペースを確保し準備します。

洋上で見る朝焼けはきれいです。

漁場につき、早速網が巻かれ始めました!
この、何が入ってるか分からないどきどき感!
わくわくしながら魚たちの姿が見えるのを待ちます。

来ました!!
まず上の方を泳いでいるタチウオやアカヤガラが見えてきて、その後にたくさんのサバの群れが!
それに混じってカワハギやイシダイやメダイや・・・ とにかくいろんな魚が網に入っています。
そこから展示したい魚だけを選び、素早く持ち帰り用のタンクに収容していきます。
漁師さんたちも手伝ってくださり「この魚いるかー?」とか「あれ○○じゃないか!」とか、優しく採集を手伝ってくださいました。

深場から水面まで短時間で上がってきた魚は、膨張した空気によってお腹が膨らんでしまうことがあります(すると、内臓が圧迫されてしまいます)。
そういうときは、お腹の空気を優しく抜き、魚が浮力調整をできるようにケアしなければなりません。
さすが大内トリーター、魚になるべくダメージを与えないように揺れた船上でも素早く作業をこなしていました!

私たちが持ち帰る分以外の魚は船上で冷やし、鮮度を保ちながら漁港まで運ばれます。
魚を食べるのが大好きな私からすると、まるで宝の山です。おいしそう・・・。


そして7時半ごろ漁港に戻った後は、トラックに載せたタンクに魚を移し、急いで水族館まで輸送します。気付けば魚のことばかり考えており、すっかり寒さも忘れていました。

水族館に来た魚たちは、バックヤードで調子を整えてから展示デビューします。やっぱり自分で採集してきた魚は思い入れがあって特別な魚になるのですが、そう考えると水族館にいる魚たち一匹一匹は、すべて誰かにとっての特別な魚ですね。
せっかく “えのすい” に来てくれた魚たちの魅力を最大限みなさまにお伝えできるように、(クラゲのことだけではなく!!!)魚のこともたくさん勉強していきます!

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