急に寒くなったり、昼間は暑かったりと気温差が激しいですね。こんなとき、自分自身もそうですが、動物たちの体調も気になるところです。
さて、6月のトリーター日誌に載せたフンボルトペンギンの「チッチ」のこと覚えていますか。現在27歳のおばあちゃんペンギン。彼女は自力で立ち上がることができないけれど、泳ぐことはできます。みんなのように素早く逃げたりは同じようにできないので、昼間にときどき安心して泳げるように簡易プールを設置して泳がせていました。だんだんと彼女もこのプールに慣れてきたみたい。初めは10分程でしたが、今では20分程泳ぐようになりました。
9月の初めには、この簡易プールをイルカショースタジアムに設置して泳いでいたので、出会ったお客さまもいらっしゃるかもしれませんね。泳ぎながら羽繕いしたり、一度だけ少し潜るような泳ぎも見せてくれました。たくさんお日さまの下でのんびりと泳いでもらいたいと思っていたんですが、ここ最近少し涼しくなってきたからか蚊が増えてきました。ペンギンも蚊にさされることがあるので、泣く泣く断念。そこで、いつも朝泳いでいるプールで夕方も泳がせてみようということになりました。周りにたくさんのペンギンがいて、ゆっくり泳げないことがあるので大丈夫かなと心配していましたが、ここ数日は平均30分程泳げているようす。
「チッチ」にとっては、この泳ぐことがリハビリになっています。陸ではずっと伏せたままの「チッチ」。少しでも泳ぐ時間が増えることで体力がつき、筋肉量の維持ができたり、お腹の擦れを軽減できると考えています。
みなさんがえのすいへ来てくださったときに、夕方ペンギンプールをのぞくと、もしかしたら「チッチ」がリハビリ中かもしれません。見かけたときは温かく見守ってあげてくださいね(^^)
写真はイルカショースタジアムに泳ぎに行った日の帰り道、ちょっと寄り道してイルカたちに会いに行ってきました。ちなみにのぞきにきたイルカは「サワ」です!