2024年12月17日
トリーター:園山

社内勉強会

みなさん、私たちトリーターが水族館が閉館した後、なにをしているかご存知ですか?
水槽掃除、企画準備、展示変更、ショーの練習から事務仕事など、実にさまざまな作業をしています。

そしてきょうは年に一回の特別な日、「社内勉強会」の日です。

えのすいトリーターは、ただショーをしているだけでも、ただ生き物に餌をあげているだけでもありません。生き物が少しでも健康な状態でみなさんに見ていただけるように、生き物の魅力をみなさんに少しでも届けられるように、生き物について、水族館について、多くの面から常に考え、調べ、研究しています。
いわれたことだけをやる役目であれば、代わりはいくらでもいます。しかし、私たちでなければできないことがあります。それを実現するために、えのすいトリーターは日々勉強しています。

この勉強会は2018年から続け、今年で 6回目。えのすいは大きく、魚類、クラゲなどの無脊椎を担当するグループと、イルカ、アシカ、ペンギン、カワウソなどを担当するグループの2つに分けられます。また各々の担当生物も違っています。普段見聞きはしてはいますが、より詳細に現在どんなことに取り組んでいるのか、社内勉強会ではそれぞれの日頃の研究成果などを共有し、互いに指摘し合い、より質の高い成果を目指します。

今回のトップバッターは、吉田トリーター。そして雨宮トリーター、長野トリーターと続きます。

私はこれまで魚類、無脊椎の展示調査研究を行ってきましたが、今回の勉強会は私の専門外の話ばかり。すべて理解できたわけではありませんが、別分野の話を聞くと自身の分野の参考になることも多々あります。また、身近な人たちが頑張っている姿を目の当たりにしたり、肌で感じると自身の意欲も出てきます。勉強会が終了した後も、各々で発表者に質問をしに行ったり、理解を深めるため質問をしたり。この会のあとのみなさんの雰囲気をみるだけでも、勉強会がいかに意義のあるものだったが分かります。

私の個人的な考えで、少し端的かもしれませんが、水族館に限らず、どんな仕事でも、現状に満足してしまえばそこからの発展はなかなか望めません。今回の社内勉強会で見た、現状よりもさらによくなるよう日々前を向いているトリーターたちに囲まれ、私がその場にいることを非常にありがたく、誇らしく感じます。

この勉強会は2018年から続け、今年で 6回目。数の問題では無いですが、まだまだ 6回目。ここから多くの成果をみなさまにお見せできるはずです。私自身も他のトリーターに置いて行かれないよう、前に向かって進んでいこう。そう心から思えた時間でした。

これからもえのすいは発展し続けます!

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