2025年01月17日
トリーター:西川

イバラガニモドキの隠された脚

イバラガニモドキというカニをご存知ですか?
イバラガニモドキという名の通りイバラガニに似ているのですが、両種ともタラバガニ科なのでタラバガニを想像するとおおよその形が想像できます。画像も載せておきますね。

イバラガニモドキイバラガニモドキ

カニと言えば10本脚が特徴ですが、イバラガニモドキはこのように鋏脚(きょうきゃく)が 2つと歩脚(ほきゃく)が 6つ、合わせて 8つしか脚がありません。この形態がカニというよりヤドカリに似ていて、ヤドカリに近縁な種だといわれています。かといって残りの 2本がないわけではありません。実は甲羅の裏に小さな脚が 2つ収まっていてエラを掃除する役割を持っています。つい最近この隠れた脚が甲羅のすき間からちらっと見えたので共有します。

甲羅のすき間甲羅のすき間少しだけ見える脚少しだけ見える脚

え、わかりますか? 画像で見るとわかりにくいですね、、、
この脚が甲羅のすき間から出たり入ったりしていたんです。これはイバラガニモドキがよくやる行動だと思うのでみなさんもチャンスがあればじっと背中を見てみてください。
「えのすいの深海展」の期間中はウェルカムラウンジに展示しているので、きっと見られるはず! 顔もヤドカリっぽかったりといろんな特徴があるのでぜひゆっくり観察してみてください。

テーマ水槽

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