2025年02月02日
トリーター:伊藤

「オモチ」とのトレーニング

こんにちは、伊藤です!
この寒さの中、イルカショーのジャンプでお客さまに水がかかってしまうのが申し訳なくなるきょうこのごろ。
みなさんはどうお過ごしでしょうか。
私は空調管理で室温がずっと暖かいカワウソの部屋から出たくないことが多々あります。

さて、私は現在、そんなカワウソの部屋でコツメカワウソの「オモチ」と共に採血練習に励んでいます。
といっても、「オモチ」は濱田トリーターと白形獣医師が採血を成功させているので、私はそれをベースにトレーニングをやっている、という感じ。
カワウソの採血の話をしたくて入りが強引ですが… 今回は「オモチ」の採血練習の話をしていきます!

最初に始めたのは腕を出すところから。
この時、腕を出したままにするのを伝えるのは難しいので、私の指を握ることを伝えていきました。これは濱田トリーターアドバイス!

次に血管を浮き上がらせるための駆血練習。
まずは腕をつんつん触ったり握ったりして、大丈夫になったところで駆血(くけつ)していきます。

こんな感じ。
人間ではゴムバンドなどでやっていますね。

ここまでは、ほぼ人間の採血と同じ手順。
みなさんは採血するときに次は何をするか分かりますか?

そう、アルコール綿での消毒です。
「オモチ」は事前情報でアルコールの匂いが苦手と聞いていたので、ここはとても慎重にしていきました。まずはアルコール綿を近くに置きながら給餌。これでアルコールの匂いに慣れてもらいます。そして、慣れてきたらどんどんとアルコール綿との距離を縮めていき、最初は私の腕をアルコール綿で消毒します。最初はこの動きだけでも「オモチ」はびっくりして腕を引いてしまうこともありました。

どんどんと慣れさせていき、大丈夫になってきたら次は手の甲に。次は指に。ここでようやく「オモチ」の腕へとアルコール綿が到達します。
長い道のりを経て、「オモチ」もアルコール綿での消毒に慣れてきました!

ここまでたくさんの工程を経てきましたが、まだ私一人でのトレーニング。次に必要なのは獣医師がいる状態でのトレーニングになっていきます。

実はそのトレーニングがとっても大変で… お話したいんですが、今回は長くなってしまうので、それは次のトリーター日誌でお伝えします。

長い道のりですがぜひ、伊藤と「オモチ」の採血練習の応援をお願いいたします!

カワウソ~木漏れ日のオアシス~

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