2025年02月04日
トリーター:加藤

ところ変わればなんとやら

ペンギン担当の加藤です。
最近、担当の幅が広がりまして、鰭脚類とも関わるようになりました。ミナミアメリカオットセイの「ルシア」とゴマフアザラシの「ココア」です。
実は私、10年前に水族館に勤めて初めて担当した動物がアザラシやアシカの仲間「鰭脚類」でした。しかもトドやセイウチという体重1t を超える巨大な種類で、初めのころは怖がりながら関わっていたのを今でも覚えています。
動くたびにドスンドスンと音が聞こえるような迫力がありました。
それに比べると「ルシア」は体重 41kg です。オットセイと関わるのは初めての私、第一印象は「小っっっさいなあ!」でした。
歩き方もサッサッサでなんと軽やかなのでしょう! 台に飛び乗るのも足元で立ち上がるのも素早い。私にとって全く新しい経験です。
これまでの経験からアシカの動きをイメージしつつ、どうすれば「ルシア」が動きやすいか、どうしたら「ルシア」に伝わりやすいか、考えるのが楽しくなっています。

立ち上がって私の体に寄りかかる「ルシア」。じーっとこちらを見てくれます。


アザラシの「ココア」はまだ0歳、体重は 46kg(「ルシア」より重たい!)。
実は私、これまでに 50頭以上のアザラシを担当してきました。中には野生から迷い込んだアザラシ、保護されたアザラシもいました。そして子どものアザラシとちゃんと関わるのは初めての私、「ココア」の第一印象は「好奇心がすっっっごく強いなあ!」でした。見慣れない物や人に遠慮なく近づいていきます。野生のアザラシを見てきた経験から警戒心が強い動物という印象が強かったので、とても驚きました。きっと「ココア」の中に楽しい経験がたくさんあって、伸び伸びと育っているなあと思いました。

通称 “茶柱” の「ココア」。
私のようなアザラシ愛好家「アザラー」は水中直立アザラシのことを茶柱と呼びます(笑)

今私の中にあるのはあくまでこれまでの経験です。「ルシア」も「ココア」も “えのすい” でさまざまな経験をしています。私は彼らが経験してきたことを理解して、さらにすてきな経験を積んでもらえるように、もっと深く関わっていきます!
トリーター日誌で紹介したい出来事がさらに増えそうです。

RSS