寒い日が続いてますね。
当館では、「えのすいの深海展」(4月6日まで)が開催中ですが、こんな時期ですから私の推しは海底温泉のような「熱水噴出域」(深海Ⅰ)です!
実際の熱水噴出域ではマグマによって熱せられた300℃以上にもなる海水が噴出しています。たくさんの鉱物が溶け込んでいるので、深海の冷たい海水によって急激に冷やされると結晶化して、長い年月をかけて構造物を作っていきます。この噴出孔を持つ構造物は大きなもので30m以上にもなり、黒い煙を吐く煙突にも見えるために“チムニー”と呼ばれています。
まるで砂漠のオアシスのように、深海ではチムニーを足場にして、それらしい和名を持った生き物が群がって暮らしています。
煮えくり返った熱湯→タギリカクレエビ…鹿児島湾の水深80~100m等に生息
釜茹での刑→ゴエモンコシオリエビ…沖縄トラフの水深1,000m等に生息
大原庄助さんの朝湯→オハラエビ…相模湾初島沖の水深800~1,000m等に生息熱気感じる和名ですよね~。
寒がりな私は展示水槽に疑似チムニーを作って、熱水噴出域に想い馳せて温まっていますが、ご覧になられた方から、どんどん煙が(砂が)噴き出してるようだけど、どーなってんの? とよく聞かれます。
そこで、仕組みは簡単ですので、今回は作り方をご紹介いたします!
[工作用の材料]
1,小型水中ポンプ
2,細めのホース
3,細かい砂
4,ステンレスクリップ
5,ビニールテープ
6,擬岩など
ホースにニッパーで斜めに切れ込みを入れて、砂の吸い込み口を作ります
できた突起を内向きに保つために、曲げたクリップで押さえて、ビニールテープを巻きます
ホースを繋げた水中ポンプを、砂が吸い込まれないように設置します