2025年04月24日
トリーター:堀内

2年目スタート

医療チームに配属になり 2年目がスタートしました。
最初のころは毎日頭の上に「???」な状態が続き必死に書いたメモを見返しながらの毎日でしたが、今では自分から動ける事も多くなってきました。基本的には獣医師のサポートが第一で、しっかりと検査ができるように準備をしてその後の片づけや検体の処理などをしていきます。

ペンギン内視鏡定期検査のサポートペンギン内視鏡定期検査のサポート

動物の体調は日々変化していくので、計画していた検査以外にも急に体調を崩して治療をおこなうこともあり、そんなときも常に柔軟に対応していきます。また、日々の観察も欠かせません。毎日館内を巡回しながら生き物たちのようすをじっくり観察します。この時間は生き物をじっくり見る事ができるとても楽しい時間です。ただ楽しく見るだけでなく、この観察の時間は生き物たちの状態を把握するためのとても大切な時間であると思っています。ちょっと状態が怪しい生き物がいる場合はいつも以上に観察力を高めてようすを見ていきます。少しの変化にも気づけるようになりたい! と日々生き物たちの観察をおこなっています。
少し前にはなりますがペンギンの飼育研修があり、初めてペンギンに給餌をさせてもらいました。

簡単そうに見えていたけど、実際にやってみると非常に難しくペンギン独特の距離感に戸惑いました。何回か給餌を経験させてもらい、直接動物と関わることで見えてくることも多く、この研修のおかげでペンギンの事が良く分かってきました。書籍などの文章で学ぶだけでなく、実際に見る事で頭の中にすっとペンギンの事が入ってきました。

2年目のチャレンジはアザラシのエコーができるようになる! です。目標はアザラシの腎臓と卵巣を描出することです。つるっとした体つきなので特に目印を見つけることは難しく、体のつくりを理解しながらエコーのプローブを当てていきます。
きょうはアザラシではなく、ミナミアメリカオットセイの「ライラ」のエコーをやりました。「ライラ」がじっとしていてくれたので、私もじっくりエコーをやらせてもらえました。

プローブの角度を少し変えるだけで見えてくる映像が変わってくるのでとても難しいです。
獣医師が描出する画像と同じものを写し出せるように、動物にも協力してもらいながら勉強していきます。
基本的なところを忘れずに、これからもいろんなことにチャレンジしていきたいです。動物たちが健やかに過ごせるように医療チーム一丸となって頑張っていきます。まだまだチームの改善点もたくさんあるのでより良いチームを作っていくために、自分には何ができるのか考えていきます。なんだか、今年も忙しくなりそうな気配です。

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