みなさんこんにちは!
クラゲと深海担当の霜鳥です。
一見正反対のようにも思える、ふわふわ表層を漂うクラゲと、光の届かない深い海。
そのどちらにも関わりの深い生き物が、つい先日クラゲサイエンスに展示デビューしました!
それがこちら。
その名もクラゲウオ。
クラゲウオの幼魚は、名前の通り、クラゲにぴったりと身を寄せて過ごします。
毒のあるクラゲを隠れ家にすることで、捕食者から身を守っているようです。
成魚になると青みがかった黒色の姿になるのですが、幼魚のころはクラゲに似せた姿にするためでしょうか、白っぽい半透明の色をしており、大きなヒレをひらひらと動かしながら泳ぐ姿がとてもきれいです。
こんな感じで、クラゲに寄り添うクラゲウオのほほえましい姿・・・ を展示したかったのですが、クラゲウオはクラゲを餌としても利用しており、ものすごい勢いでクラゲを食べてしまいます。
ぱくっ。
ぱくぱくっ。
もぐもぐもぐ・・・ 。
ああぁ、あっという間にミズクラゲがぼろぼろに・・・ 。
クラゲウオと同じくらいのサイズのミズクラゲは、5分もたたないうちに平らげてしまいました・・・ 。
ミズクラゲの育成も担当している身からすると、そんなに勢いよく消費しないでくれー!と内心ドキドキしてしまいますが、食欲があるのは良いことで。
先輩トリーターに助言を求めつついろいろと試していると、クラゲのような柔らかい餌がお好みのようで、アサリの柔らかい部分もよく食べました。
アサリでおなかを満たしたり、少し大きめで硬さのあるミズクラゲを与えてみたりしながら、理想の展示を継続していけるように頑張ります。
今はまだ小さなクラゲウオの幼魚ですが、成長につれてクラゲから離れて深場へと移動し、深海に生息するようになる魚です。
大きく成長させられたら、深海の水槽にデビューできる日が来るかも!?
それまで大切に飼育していきます。