みなさん、こんにちは! 獣医師の亀谷です。
きょうはカピバラの「ココロ」と始めたトレーニングについてご紹介します。
えのすいには「ココロ」と「ヒナタ」の 2頭のカピバラが生活していて、「ヒナタ」は採血のためのトレーニングが前からできているので、月に一度採血を実施していますが、「ココロ」はまだ採血ができていません。
「ココロ」は「ヒナタ」と違い、とても臆病な性格をしています。
こんなにも繊細なカピバラがいるんだ! と「ココロ」と出会った当初は思ったほどです。
そんな「ココロ」の採血ができるようにトリーターと一緒に現在練習しています!
「ココロ」は、部屋に入った人の手振りや立ち上がる動作など急な動きがとにかく苦手です。練習を始めた当初は体を触れることからのスタートでした。トリーターに給餌してもらいながら、私が「ココロ」の体を触れる。単純そうに聞こえますが、「ココロ」にとってはびっくりするのには十分で、触るよーと見える位置から触っても驚いてしまうことがしばしばありました。
そんな「ココロ」との練習も日にちを重ねるごとに成長しています。
最近は採血をおこないやすくするために、低めの台に乗ってもらい採血をおこなう予定の前肢を触って駆血帯(人の採血では、腕にゴムバンドやチューブを巻きますよね。それと同じ原理で「ココロ」の前肢に駆血帯と呼ばれるチューブを巻いて血管を見えやすくします)をつけるところまでできました!
大成長です! 一緒に練習をしているトリーターも「ココロ」の成長に感心していました。
実際に採血をおこなうにはもう少し練習が必要になります。
ゆっくりでいいので「ココロ」の採血を成功させ、ご報告したいです。