2025年07月31日
トリーター:杉村

水槽の中に、ええっ! セミの幼虫?

ちょっとした、今だけのお知らせです。
いつものように、出勤時に水槽のようすを見て回っていたところ、水槽を2度見、いや3度見。
水槽中にセミの幼虫? よく見るとすぐ横にシンカイコシオリエビの仲間の脱皮殻が。。。
セミの幼虫のように見えたのは、シンカイコシオリエビが脱皮した後の身体でした。
このシンカイコシオリエビの仲間は、相模湾の水深 670mより採集されてきました。

最初に発見してから3日目、徐々に元の白い体になってきています。

※体の色の変化の画像

7月 28日 0日目7月 28日 0日目


7月 29日 1日目7月 29日 1日目


7月 30日 2日目7月 30日 2日目


7月31日 3日目7月31日 3日目


徐々に透明感がなくなってきていますね。

タカアシガニなども水槽内で脱皮をしますが、ここまでの色の変化はありませんが、体色は透明感のある朱色です。
カニやエビなどの甲殻類の多くは脱皮後の殻は柔らかく、透明感のある色をしています。
そして、数日かけて甲羅は固く、体色も元の色合い(サワガニなどは体色が変わることもあります)に戻っていきます。
今回脱皮をしたシンカイコシオリエビの仲間は、まさにその状態ですね。

深海Ⅰの「相模湾の深海を挑む 最新型水中ドローンが見た相模湾の深海生物たち」の水槽をぜひのぞいてみてください。
まだ、徐々に変化していくようすを間近で見ることができますよ。

深海Ⅰ-JAMSTECとの共同研究-

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