2025年10月02日
トリーター:亀谷

発表の秋

9月26日から 9月28日で開催された日本野生動物医学会に参加してきました!
この大会では、野生動物に精通する獣医師や研究者の方々が一堂に参加し、研究発表をおこなったり、症例の治療などについて意見交換をおこなったりします。

私は、昨年度に残念ながら亡くなったフンボルトペンギンの「グー」の治療経過とその病態についてポスター発表をおこないました。
今回は獣医師として初めての学会発表でしたので、他の参加者からどのようなリアクションをいただけるのかわくわくしながら当日に臨みました。

結果として 1時間設けられている質疑応答の時間では、大変多くの方に「グー」の治療や病態について紹介することができました。
特に、「グー」が患っていた腎細胞癌の臨床兆候や、治療の一つとして実施していた放射線治療について多くの質問をいただきました。

質問をしてくださる方以外にも、ポスターを見て興味を持ってくださり、ポスターの内容や構成にアドバイスをしてくださる方もいらっしゃり、とても有意義な経験となりました。

学会発表は自身が経験したことを客観的に評価してもらえる貴重な機会であり、発信していく中で、また新たな繋がりができ、成長していくことができる。そんなことを感じた学会発表となりました。

この発表で得た知見を水族館へ持ち帰り、今暮らしている生き物へ還元していきます。

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