みなさん、こんにちは。
もうそろそろ11月が迫ってきていますが、みなさんいかがお過ごしでしょうか? 私は来月のイベント準備やらなんやらばたばたしております。そのうちの一つであった展示変更が無事に済んだので、今回ここでご報告です。
本年度になって担当水槽ががらっと変わりましたが、その内の一つに相模湾キッズ水槽があります。
小さな小窓の水槽が 9個並んでおり、比較的小さいサイズの生き物たちをクローズアップして展示しやすい水槽になっています。前々から、この水槽を使って、似た仲間で統一した展示をしてみたいなと思っていたので、今回担当が回ってきて内心「やった!」という気持ちで臨みました。
今回展示をしたのはカサゴの仲間たちです。「カサゴの仲間大集合」と題して、9種類の仲間たちが揃いました。なぜカサゴの仲間にしたかというと、大きな目がくりっとしてて、こちらを見つめる姿がかわいらしいから! という理由と、漁師さんからいただいている魚の中でも、カサゴの仲間はさまざまな種類がいることに気づき、これはいろいろと展示できるかもしれないと思ったからです。
今回、私がカサゴの仲間と言っているのは「カサゴ目」に属する魚たちのことです。このカサゴ目に共通するのは、解剖して、骨格を見たときに、眼の周りにある眼下骨棚(がんかこつほう)という骨が独特な形状をしていることです。
矢印部が眼下骨棚カサゴ目にはどんな種類がいるかと調べ、漁師さんにこれ獲れますか? あれ獲れますか? とオーダーして、展示メンバーを集めていきます。多くは食用としては使われない、未利用魚となる魚たちですが、えのすいのために漁師さんたちが収集してくれて、どんどんスターティングメンバーが揃っていきました。
まず外せないのがタイトルにもなっている「カサゴ」です。
カサゴその他には、岩に擬態して獲物を待ち伏せするこの魚。

どこにいるか分かりますか?
こちらは「サツマカサゴ」です。
サツマカサゴしっかり岩になりきって、獲物を待ちます。
私の一番のおすすめは大きな胸びれに、きれいな朱色の「セトミノカサゴ」です。
セトミノカサゴ最近はあまり展示ができていなかったので、久しぶりの登場です!
他にもあと 6種類展示しています。バックヤードにもまだ出番を待ち望んでいるベンチメンバーもいるため、途中で展示変更や追加があるかもしれません。
この「カサゴの仲間大集合」は 11月20日までの期間限定展示となります。すでに 1か月切っていますが、ぜひこの機会を逃さないよう見に来てください。