最近の自身のトリーター日誌を振り返ってみると、9回連続でフンボルトペンギンのことを書いていました! とくに自称ヒナ担当として来月で1歳になる「ナギ」の話が多かったですね。 じつは自称ヒナ担当以外にもちゃんと担当はあります。 今回はゴマフアザラシの「ワカ」と進めているトレーニングを紹介します。 その名も「ぼーっとする練習」です!
ゴマフアザラシは警戒心が強い動物といわれています。 「ワカ」はとくにそれが顕著で、周囲をよく見ていることが多かったです。
もともと野生のゴマフアザラシは流氷の上で単独でくらしており、ホッキョクグマやシャチのような天敵の警戒を怠らないようにしています(一方、アシカの仲間は群れを作ってくらすのでアザラシほど警戒心は強くないといわれています)。
どれほど「ワカ」が敏感かというと、担当になった去年、初めてトレーニングをしたとき、私を見て「知らない人だー!!」と驚いたようすでいなくなっちゃいました。
それからしばらくは「えぇ…また知らない人だ…」と言われているかのように、緊張しているのが伝わってきていました。
ほかにも扉が開いて人が入ってきたり、後ろで他個体のトレーニング道具の物音がしたり、なにか普段と違う出来事があると驚いていました。 そんな「ワカ」に安心してもらえるようにトレーニングしよう! と思い、少しずつ進めていたのが「ぼーっとする練習」です!
なにをするかというと、なにもしません!
…なにを言っているんだ! と思われるかもしれませんね。 いや、当然そう思いますよね。 けれど本当なんです。 私がなにもせずにぼーっとしていると、「ワカ」もそのうち一緒にぼーっとするようになりました。
最初は「え!?ぼーっとしていていいの!?」と気にしていましたが、こちらとしてもそんな「ワカ」を気にせずにぼーっとし続けたわけです。 ぼーっとしている「ワカ」は表情を見ればすぐにわかります。

この顔。 目が半開きです(笑)。
では周囲を気にしているようすを見てみましょう。

あっちを見たり。

こっちを見たり。忙しそうですね。

それがこんなかんじでリラックスできるようになってきました。
ただ、リラックスしすぎると、運動するよ!と思ったときに、それはそれで「えぇっ!?」となってしまうので、ぼーっとするときと運動するときのメリハリは大切にしています。

はい!こちらがおめめぱっちりバージョンです! ナイス集中力!
そして、苦手としていた「扉が開いてもぼーっとする」にも挑戦しています。

う~ん。扉の向こうが気になる~(もじもじ)。

でもぼーっとしておこう。
とでも言っているかのように、ある程度はぼーっとできるようになってきました。
この調子で「ワカ」が周囲を警戒せずに安心してくれるように、ぼーっとする練習を続けていきます!