私が所属している班の仕事のひとつに館内に入ってすぐの水槽、テーマ水槽があります。
今月はわたしが担当の月。6月の担当をお願い、と言われた時点でやることは決めていました。
それは、昨年のアップデートバージョン!
昨年は西城さんがサワガニを展示し、レイアウトとして紫陽花造花の間で江ノ電プラレールを走らせるという誰も思いつかないようなコラボをさせ、それがとてもお客さまに好評でした。

あんなに好評だったのだからまたそれをやるしかない!
去年とまるっきり同じだと芸がないし…ならちょっとアップデートさせるしかない!
ということで、今年は江ノ電プラレールにちょっとしたリアルさを求めてみました。
タイトルは陸の紫陽花、海の紫陽花。
せっかくだから生物のほうも紫陽花っぽく、花っぽい鮮やかな感じにしたいなぁというイメージからムラサキハナギンチャクかキサンゴを展示したいなと考え、最終的に花の集合体のようにも見えるキサンゴに決定。
選抜漏れしたムラサキハナギンチャク
今回のメンバーに選ばれたオオエダキサンゴその間を群れで泳いでくれる魚として、色鮮やかなキンギョハナダイとケラマハナダイを選定しました。
キンギョハナダイ
ケラマハナダイ、尾鰭の先端の赤がチャームポイント!上の江ノ電プラレール部分は実際の江ノ電をイメージ。江ノ電と紫陽花といえばやっぱり極楽寺のトンネルを抜けたあとの紫陽花だよな…てことはトンネルが必要よね。でもそれだけだとちょっと寂しいしせっかく“えのすい”で飾るのだから江の島も置きたいな。
となると、問題はトンネルと江の島です。
リアルな既製品があれば一番確実なのですが、どんなに探してもそんなものはなく。
頭の片隅に悪魔の囁き、「既製品がなければ作ればいいじゃない」という声が聞こえてきてからはジオラマの作り方を調べる日々が始まりました。
ジオラマ作成動画を漁り、どこかへ出かけた日にはおもちゃ屋やジオラマが置いてあるところも訪問。
その結果、壮大なものを作るわけじゃないならど素人でもできそうだぞ…?ということで Let's challenge!
必要な材料は発泡スチロールとボンドとキッチンペーパー、そして葉っぱを表現するジオラマ用品です。
大雑把に発泡スチロールを組んでボンド水溶液を作ってキッチンペーパーをぺたぺた貼っていき、着色後に葉っぱを付けていって完成! 思いのほか楽しく、仕事の合間に何日かかけて作りました。完成品についてはデザインチームにもOKをいただきほっと一安心。
一個だけ変えた点は極楽寺のレンガトンネルの部分。本来極楽寺のトンネルは、レンガの方には紫陽花はなく、レンガがない方のトンネルを抜けるとアジサイが広がる配置になっていますが、個人的に極楽寺のレンガトンネルが好きなのでそこは勝手に改変させてもらっています。
極楽寺トンネル・紫陽花側
極楽寺トンネル・レンガ側
今回のレイアウトテーマ水槽は通常、展示飼育チームだけで取り掛かるのですが、今回は昨年同様、江ノ電部分のレイアウトについては企画チーム、デザインチーム、飼育設備チームのみなさんの知識も借りつつ準備をしています。その話し合いの中で一番心配されたのは水量。
今回は海水魚とサンゴをいれたいのでなるべく多くの水量を確保したく、江ノ電を走らせる台のギリギリ下に水がくるように想定していたため、もう少し水減らせない?と心配してくださる中、メインは生き物なので!とお断りして決行。とはいっても台がびしゃびしゃにならないかしら…いや、エアレーションの仕方を工夫すれば大丈夫、多分、きっと。
江ノ電を走らせる台についてはプロに任せるのが安全なため、今年も飼育設備チームのKさんにご依頼。忙しい中ものすごい速さで美しい台を仕上げてくださいました。感謝!!!

展示替え当日は関係したチームの人たちにお集まりいただいたためこんな感じの大所帯!
みんなで確認しながら設置して無事に完成!
思っていたような感じの水槽に仕上げることができました。みなさんありがとう!





