今回はさまざまな練習風景をお届けします。
バンドウイルカの「サワ」

これは何の練習をしているところだと思いますか?
これは内視鏡検査の練習をしているところです。内視鏡検査とは、胃内に潰瘍(かいよう)や異物がないか、先端にカメラのついたスコープを約 100 cm 入れて検査をおこないます。「サワ」はトリーターの合図で陸場に上がってきて、口を開けます。そして、食道から胃にかけてスコープを挿入し、観察をおこないます。
きょうの練習は、陸上に上がり、口を開けて短いホースを口内に入れるところを練習しています。少しずつ段階を踏んで、スコープを挿入しても落ち着いているところをどんどんほめていきます。
「サワ」はすでに内視鏡検査をおこなえていますが、日々の練習を継続していくことで、安定して検査がおこなえるようになります。
ミナミアメリカオットセイ「ルシア」

こちらは心電図検査の練習をしているところです。
心電図検査では、左右前肢、左右後肢にクリップを装着し、30秒間じっとしている状態で検査をおこないます。
きょうは、左右前肢、左右後肢にクリップを付ける練習をしています。本番はこのクリップにケーブルが付いたり、音の鳴る機械があったり、さらにたくさんの刺激が増えます。そのような状態でも 30秒間じっとしていられるのは、日々の練習の成果です。「ルシア」は心電図検査を何度も実施できており、たくさんのデータが蓄積できています。
そしてこちらはレントゲン検査の練習をしているところです。

レントゲンパネルの上にぺたっとうつ伏せになっているところです。今回は心臓を写したいので、体の真ん中がパネルの上に来るように、トレーナーが微調整をしながら「ルシア」体勢を整えます。心電図検査でも同じ姿勢をとるので、「ルシア」にとって伏せの姿勢は得意のようです。練習の成果もあって、心臓のレントゲンもばっちりきれいに撮れました。
ミナミアメリカオットセイ「ライム」

こちらは大きなゲージに入る練習をしています。好奇心旺盛な「ライム」なので、するっとゲージに入っていきました。大人たちはやや警戒心が強くなり、初めてのゲージにびっくりして、スムーズに入るのが難しいこともあります。しかし、「ライム」は吸収力と適応能力がすごい! 若いだけあって物おじしないというか、何も気にすることなくゲージに入り、魚を食べていました。
この後は、ゲージの扉を閉めてみたり、ゲージを持ち上げて動かしてみたり、いろんな刺激があっても落ち着いていられるように、練習していきます。
いろんなところに行き、トリーターと一緒にいれば安心だよ! ということをどんどん伝えていきます。そして、みなさんの近くまで行けるようになれば!?
そして私も、練習! 練習!

きょうは、ミナミアメリカオットセイの「アポロ」の卵巣エコーをおこなっているところです。この時期はオットセイたちの繁殖期のため、卵巣に赤ちゃんの卵となる卵胞ができる時期になります。いつから卵胞ができ始め、いつ排卵するのかを確認しています。
動物たちの繁殖をしていく上では、この卵胞の成長具合がとても重要になってきます。えのすでは卵胞のサイズが 10 mm を越えたところから、毎日エコー検査をおこない、卵胞がどのくらい大きくなっていくか観察しています。

6月 4日の卵胞サイズは 11.3 mm × 11.3 mm でした。
卵巣を写すためには、まず腎臓を見つけます! 腎臓は特徴的な写り方をするので、まず腎臓を探し、その後ろを見ると、簡単に卵巣を見つけることができます! プローブの当て方や角度などで写りも変わってくるので、細かな微調整をしながら卵巣を写していきます。
エコー画像で臓器の判別をすることにとても苦戦しましたが、多くの画像をみることで、だんだん判別ができるようになってきました。
たくさん練習をして、それができるようになったときは、うれしい気持ちになります。できたからといってそこで終わりではなく、その行動を維持していくのがまた難しいところではありますが、そこがまた楽しいところでもあります。
また、私目線からのえのすいの風景をお届けします。