2026年09月23日
トリーター:加藤

私の後ろに立つな!

先日、繁殖シーズンとなったフンボルトペンギンたちのようすをお伝えしたところですが、じつは最近困っていることがあるので、そちらも紹介します。
登場するペンギンは「コメ」です。 そして困っているのは私でも「コメ」でもなく、「コメ」の後ろにいるペンギンたちです。 いったいどういうことなのかというと。

事が起こるのは朝ごはんのときです。
朝ごはんのルールは、ペンギンたちにちゃんと並んでもらって、階段を上がったところで食べます。
並ぶ順番も決まっており、高齢のペンギンが最初、次がメスたち、最後がオスたちです。
(※ルールを守らないペンギンもいます(笑)。そのときはトリーターが秩序を守ります。)
「コメ」はご飯がはじまると、開始直後から先頭の良いポジションを陣取っています。
以前はどちらかというと順番待ちの列の後方にいて、ほかのペンギンが食べ終わった頃に並ぶタイプでした。
今は違います。 どういう気持ちの変化があったのかはわかりませんが、最初から先頭に並んでいます。 食べたい意欲の表れは健康のパロメーターでもあるので、これはいいことなのです。 迷惑をかけなければ。

さあ、話の風向きが変わってきましたよ。
どんなに元気で意欲的に並んでくれても、迷惑をかけてはいけません。
そうですよね?
「コメ」は後ろにペンギンがいるのが許せないようです。 かなり怒ったようすで後方待機しているペンギンをつつくのです。
後ろからつつかれているのならわかりますよ。 けれども、そうではありません。 なにもしていない、ただ並んでいるだけのペンギンにとっては、あまりにもかわいそうじゃありませんか。

では、実際のようすを見てみましょう(主観を大いに含みます)。

朝ごはんスタート! で先頭にいる「コメ」。 すでに後方確認中。


たまらず「コハク」離脱。 「ユメ」知らないふり。 後方から「ウタ」接近。


隙を見て「ウタ」突撃。 意表を突かれた「コメ」。 「ユメ」知らないふり。


「コメ」先頭を死守。 「ウタ」距離をとる。


ここで前方チェック入ります。 いまだ高齢個体が食べている。 順番はまだか。

間接視野で後方確認怠らず。 たまらず目をそらす「ウタ」。 「ユメ」知らないふり。

我慢ならない「コメ」。 ついに「ウタ」離脱。 「ユメ」まだいる。

オスもやってくる(「ウメ」順番待ちきれず並んでしまう)。 が、その後撃退。

「ブラウン」も待ちきれず並ぶ。 その後撃退。

以降も眼を光らせています。

そしてこの表情です。
トリーター心の声「そんな勝ち誇った顔をされても困ります。」

「コメ」は次々と撃退し続けるので、メスの最後にする判断が下されました。
たびたび登場していた「ウタ」と「ユメ」を優先的に進ませたということです。
「コメ」もおとなしく待っていたら最初にご飯あげたのに。

撃退したときにご飯をあげてしまうと、エスカレートしてしまうかもしれません。
「コメ」に限らず、いざこざがあった場合は、問答無用で最後尾に並んでもらいます。
このようにして朝ごはんの秩序は守られています。

主観全開、とてつもなく大げさに書き連ねましたが、このような出来事は日常茶飯事です。 毎日楽しく元気よく。 ペンギンたちを見ていて飽きるということは、決してありません。

こんなお話しでよければ、またの機会に紹介しますね。
以上、最近のちょっとした困りごとでした!

ペンギン・アザラシ

RSS