2026年10月07日
トリーター:白形

国際ペンギン会議に行ってきました!

9月のはじめ、オーストラリアで開催された国際ペンギン会議に参加し、ポスター発表をしてきました!
オーストラリアは南半球なので、9月は春のはじまり。
少し肌寒い日もありましたが、空は青く、陽射しは強くて、日本とはまた違った空気をたっぷり味わってきました。

この国際ペンギン会議は、3年に一度、世界中からペンギン研究者が集まる学会です。
私は前回のチリ大会に続いて、今回が2回目の参加となりました。
今回の開催地は、メルボルンの市街地から車で2時間半ほどのところにある「フィリップ島」。
野生のコガタペンギンやオットセイがくらしていることで有名な島です。
島を車で走っていると、馬や牛、羊があちこちでのんびり放牧されていて、空を見れば日本ではなかなか見られない野鳥の姿も。
学会に来たはずなのに、移動しているだけでもついつい周りをきょろきょろしてしまいます。
今回私が発表したのは、水族館で飼育されているペンギンの「卵」についての研究です。
他の水族館にも協力してもらい 1,000個以上の卵のデータを調べたところ、大きな卵からは大きなヒナが生まれる傾向があることや、フンボルトペンギンは通常、1回の産卵で3日ほど間隔をあけて2個の卵を産みますが、1個目の卵の方が2個目よりも大きいことなどがわかってきました。
今回は、そんな研究成果をポスターにまとめて発表しました。
詳しい内容は、いつか論文などできちんとご紹介できれば……! と思っています。
学会ではもちろん興味深い研究発表もたくさんあったのですが、今回のオーストラリア滞在では、野生のペンギンやオットセイを見ることができたのも大きな楽しみの一つでした。

せっかくなので、今回はそのときの写真や動画を少しご紹介します!

メルボルンやフィリップ島周辺にくらしているのは、世界でもっとも小さなペンギン、コガタペンギンです。
フィリップ島で有名な「ペンギンパレード」は残念ながら撮影禁止なので、そのようすを写真でお見せすることはできません。
一方、メルボルン市内の St Kilda という場所にも、野生のコガタペンギンたちがくらしています。
ここがおもしろいのは、海の向こうにメルボルンのビル街が見えること。
「こんな都会のすぐそばにペンギンがいるの?」と思うような場所ですが、日が沈むころになると、海からペンギンたちが続々と帰ってきます。
水面を泳いできたペンギンたちは、岩場に上がると鳴き交わしながら、それぞれ自分の縄張りへ。
泳いだり、歩いたりしながら帰っていく姿を間近で見ることができました。

大都会のすぐそばで、たくましくくらすペンギンたち。


このペンギンたちがくらすエリアは、普段立ち入りが制限されていて、観察にもさまざまなルールがあります。
野生動物と人との距離をしっかり保ちながら見守っているようすからも、オーストラリアの自然保護への力の入れ方を感じました。

そしてもう一つ楽しみにしていたのが、オットセイを見るクルーズです。
フィリップ島沖のシールロックには、たくさんのオーストラリアオットセイがくらしています。
学会期間中は晴れている日が多かったものの、とにかく風が強く、クルーズが出航できるのはこの日だけかもしれない、という状況。
運よく船が出てくれることになりました。
船に揺られること 約 50分。
シールロックに近づくにつれて波もどんどん高くなり、岩場には大きな波が打ちつけています。
そんな荒々しい海の中でも、岩の上には数えきれないほどのオットセイたち!
5,000頭以上ものオットセイが、岩の上で寝転んだり、ほかの個体と遊んだりして過ごしていました。

一方、海ではぷかぷか浮かびながら、のんびり毛づくろいをしている個体も。


水族館で毎日オットセイを見ている私にとっても、野生ではこんな場所で、こんなふうにくらしているのか、と、とても印象に残る光景でした。

オーストラリアでは、街を歩いているだけでもワラビーやカンガルーに出会ったり、この地域ならではの野鳥を見つけたり。
学会に来たのか、動物を見に来たのかわからなくなるくらい、毎日たくさんの生き物に出会いました。
念願だったカモノハシも動物園で見ることができました。 予想以上に機敏な動きをしていたのでその動画もシェアさせてもらいます!


「もう少しここでのんびりしたいなあ」と思ったころには、あっという間に帰国の日。

今回は自然公園や動物園などにもたくさん足を運んだので、そのお話もまたいつかご紹介できればと思います!

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