きょうも天気がよく深海調査をするには絶好の日です。
ふだん「しんかい6500」は母船である「よこすか」の格納庫に収容されていて、潜航する時だけ海へと降ろされます。海が荒れてしまうと、「しんかい6500」を海に降ろすことができません。無人探査機と比べて、「しんかい6500」は人が乗るので安全には特に気をつかいます。
ですから、調査できるチャンスを逃さないようにしているそうです。
そして今回その「しんかい6500」に乗り込み、潜航調査に赴くのは、深海リーダーの三宅さんです。
今春深海コーナーをリニューアルし、この 3年間の研究成果の集大成である化学合成生態系水槽という大きな水槽が完成したので、この水槽で研究する生物を採集することが一番大きな任務です。
10時より潜航が開始され、 1,000m近くまで潜っていき、調査が始まりました。
今回おこなわれている初島沖は、既に何回も調査がおこなわれている場所で、どこに、どの深さに、どのような生物がいるかが分かりきったといって良いほどの場所です。ですから、生き物を探して採集するための時間が多くあったそうです。
その結果、ハオリムシやシロウリガイ、ビクニン、アカドンコ、エビの仲間などが採集できました。
浜で打ち上がっている野生動物をみつけたら
どんな病気を持っているかわからないので、触らないようにしてください。
打ち上がった動物の種類や大きさ、性別などを調査しています。
さらに、種類によっては博物館や大学などと協力して、どんな病気を持っているのか、胃の中身を調べ何を食べていたのか、などの情報を集める研究をしています。
浜から沖の方へ戻したり、船で沖へ運んで放流するなど、自然にかえすことを第一優先にしています。
どんな病気を持っているのかわからないので、隔離できる場所がある場合は救護することがあります。しかし、隔離する場所がない場合、さらに弱っていてそのまま野生にかえせないと判断した場合は、他の水族館や博物館と連携して救護することもあります。
新江ノ島水族館は、海洋研究開発機構(JAMSTEC)と深海生物の長期飼育技術の開発に関する共同研究を行っています。