2007年09月29日

千島海溝(7)本航海初の潜航調査 / 足立

  • 期間:2007年9月25日〜 2007年10月7日
  • 場所:千島海溝
  • 目的:シロウリガイ、魚類、ミズムシの仲間、オオグチボヤ、オトヒメノハナガサ他 深海生物調査採集
  • 担当:足立 ・ 根本


朝方はちょっと風が強く開始を遅らせましたが、本日ようやく本航海初の潜航調査がおこなわれました。
水深 4900m地点のシロウリガイコロニーでの調査でした。
潜降中も照明をつけて潜っていただいたところ、たくさんのクラゲ類が見られたそうです。

『しんかい6500』から母船に送られてくる映像は、電波ではなく、音波によるものなので、それほど鮮明ではありません。「よこすかしんかい、この地点でシロウリガイ 3個を採取した」「ププー、プ」というような司令室とのやり取りを聞くことにより、何をおこなったかが確認でき、ダイブログに記録します。
ちなみに「ププー、プ」という音は、了解したことを伝えるモールス信号だそうです。
きょうの調査地点で見られるシロウリガイは、ナギナタシロウリガイといい、その名の通りとても細長い形をしています。そのほか、コシオリエビやナマコの仲間が見られました。
あすからは天候も安定し、続けて潜航ができそうです。さて、今回はどんな生きものたちを水族館に持って帰れるでしょう。

ところで、『しんかい6500』が母船である「よこすか」から切り離されたり、また収容されたりする時には、「スイマー」と呼ばれる船員さんたちの働きが欠かせません。
『しんかい6500』と「よこすか」をつなぐロープをはずしたり付けたりする作業なのですが、荒波の中、小さなボートで、ぷかぷか浮かんでいる『しんかい6500』に近づき、飛び込んで、そして上に飛び乗り、すばやく仕事を終えて再びボートに戻り、少し離れて『しんか6500』の動きを見守る姿は、さながら現代の忍者のようでした。

[きょうの写真]
しんかい6500の上にいる「スイマー」の方々

(C)JAMSTEC(C)JAMSTEC

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海洋研究開発機構(JAMSTEC)YK07-14「よこすか/しんかい6500」による千島海溝 深海生物調査採集潜航

新江ノ島水族館は、海洋研究開発機構(JAMSTEC)と深海生物の長期飼育技術の開発に関する共同研究を行っています。

深海Ⅰ-JAMSTECとの共同研究-

浜で打ち上がっている野生動物をみつけたら

触ってもいいの?

どんな病気を持っているかわからないので、触らないようにしてください。

“えのすい”はなにをするの?

打ち上がった動物の種類や大きさ、性別などを調査しています。
さらに、種類によっては博物館や大学などと協力して、どんな病気を持っているのか、胃の中身を調べ何を食べていたのか、などの情報を集める研究をしています。

生きたまま打ち上がった生き物はどうなるの?

浜から沖の方へ戻したり、船で沖へ運んで放流するなど、自然にかえすことを第一優先にしています。

水族館で救護することはあるの?

どんな病気を持っているのかわからないので、隔離できる場所がある場合は救護することがあります。しかし、隔離する場所がない場合、さらに弱っていてそのまま野生にかえせないと判断した場合は、他の水族館や博物館と連携して救護することもあります。

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