2007年10月07日

千島海溝(10)2週間の調査航海 / 足立

  • 期間:2007年9月25日〜 2007年10月7日
  • 場所:千島海溝
  • 目的:シロウリガイ、魚類、ミズムシの仲間、オオグチボヤ、オトヒメノハナガサ他 深海生物調査採集
  • 担当:足立


北海道千島海溝調査航海 2週間。長いなあと思っていましたが、残すところもう陸に向けての回航だけとなってしまいました。
荒れたり、凪いだり、サンマの大群が寄ってきたり、イカの漁場があったり、アザラシが顔を出したり・・・ 。
海は毎日いろいろなメニューで私たちを楽しませてくれました。
その下には、4000mの深海底があり、そんなところにも、生き物がちゃんと暮らしていました。水族館に持っていけるのは、そこに暮らす生物のうちのほんの一部ですが、彼らを通して、たくさんの人々が深海で繰り広げられている生きものたちの営みに思いを馳せてくれたら・・・。そんな夢のある展示水槽を作りたいと思います。

今回は地質の研究者も乗っており、地質屋さんのコメントを聞きながら生物を見るという、とても楽しい観察となりました。
地質学的な視点が加わると、そこにいる生物の見方が変わってくるし、地質の状態から、そこにいる生物の暮らしぶりがわかるような気がしてきました。

夕食は、後部甲板でのバーベキューで、お世話になった船員さんたちと大いに盛り上がりました。私たちが楽しく調査研究航海ができるのも、船員さんたちの働きがあってこそのものです。
みなさん、お世話になりました!

[きょうの写真]
ザ・スイマーズ?(若手の船員さんたち)

(C)JAMSTEC(C)JAMSTEC


海洋研究開発機構(JAMSTEC)YK07-14「よこすか/しんかい6500」による千島海溝 深海生物調査採集潜航

新江ノ島水族館は、海洋研究開発機構(JAMSTEC)と深海生物の長期飼育技術の開発に関する共同研究を行っています。

深海Ⅰ-JAMSTECとの共同研究-

浜で打ち上がっている野生動物をみつけたら

触ってもいいの?

どんな病気を持っているかわからないので、触らないようにしてください。

“えのすい”はなにをするの?

打ち上がった動物の種類や大きさ、性別などを調査しています。
さらに、種類によっては博物館や大学などと協力して、どんな病気を持っているのか、胃の中身を調べ何を食べていたのか、などの情報を集める研究をしています。

生きたまま打ち上がった生き物はどうなるの?

浜から沖の方へ戻したり、船で沖へ運んで放流するなど、自然にかえすことを第一優先にしています。

水族館で救護することはあるの?

どんな病気を持っているのかわからないので、隔離できる場所がある場合は救護することがあります。しかし、隔離する場所がない場合、さらに弱っていてそのまま野生にかえせないと判断した場合は、他の水族館や博物館と連携して救護することもあります。

RSS