2007年10月14日

三陸沖日本海溝(4)四:第 1037潜航 水深 5500m深海クラゲ調査

  • 期間:2007年10月11日〜 2007年10月28日
  • 場所:三陸沖日本海溝
  • 目的:深海クラゲ 他 深海生物調査採集
  • 担当:北田


きょうの海は比較的穏やかです。無事しんかい6500の調査がおこなえました。首席のドゥーグル・リンズィー博士が観察者でした。

きょうのしんかい6500は、クラゲを捕まえる装置や撮影できる装置が搭載されました(装置は後日紹介)。まだまだ謎の多い深海のクラゲを探す潜航が始まりました。
水深約 5400m、クラゲが見つかりました。
毎日“えのすい”でクラゲを見ていますが、深海のクラゲを見ていると、もっとクラゲの世界に引き込まれてしまいそうな魅力的なものたちばかりです。
クラゲは水中で漂っているだけがクラゲではありません。石などをよく見ると、小さいイソギンチャクのようなポリプというものが付着している時があります。
このポリプを飼育すると、クラゲが出てくることもあるのです (“えのすい”のクラゲ水槽の壁にもポリプが付いています)。
このポリプは、海底の石だけではなく他の生き物にもついているので、深海ナマコの背中や他のクラゲの体もよく観察します。
そういえば、江の島の磯にも背中にポリプをたくさんのせた貝がいました。

そしてまたもや、きょうもごみの話です。
ごみ、ビニール袋が落ちていました。ごみは深海生物以上にどんどんと生息範囲を広げています。どうしたらよいのでしょうかねえ。

[きょうの写真]
上/これから乗り込むリンズィー博士
中/しんかい6500の観察窓から「こんにちは」
下/回収したビニール袋

(C)JAMSTEC(C)JAMSTEC

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海洋研究開発機構(JAMSTEC)YK07-15「よこすか/しんかい6500」による三陸沖日本海溝 深海生物調査採集潜航

新江ノ島水族館は、海洋研究開発機構(JAMSTEC)と深海生物の長期飼育技術の開発に関する共同研究を行っています。

今回一緒に乗船している北里大学水産学部のホームページも同時にお楽しみください。
 [ 北里大学水産学部ホームページはこちらから

深海Ⅰ-JAMSTECとの共同研究-

浜で打ち上がっている野生動物をみつけたら

触ってもいいの?

どんな病気を持っているかわからないので、触らないようにしてください。

“えのすい”はなにをするの?

打ち上がった動物の種類や大きさ、性別などを調査しています。
さらに、種類によっては博物館や大学などと協力して、どんな病気を持っているのか、胃の中身を調べ何を食べていたのか、などの情報を集める研究をしています。

生きたまま打ち上がった生き物はどうなるの?

浜から沖の方へ戻したり、船で沖へ運んで放流するなど、自然にかえすことを第一優先にしています。

水族館で救護することはあるの?

どんな病気を持っているのかわからないので、隔離できる場所がある場合は救護することがあります。しかし、隔離する場所がない場合、さらに弱っていてそのまま野生にかえせないと判断した場合は、他の水族館や博物館と連携して救護することもあります。

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