2007年10月16日
三陸沖日本海溝（6）六：只今移動中
- 期間：2007年10月11日〜 2007年10月28日
- 場所：三陸沖日本海溝
- 目的：深海クラゲ 他 深海生物調査採集
- 担当：北田
きょうは海が荒れている為潜航は中止しています。
ただ今、船は別の潜航ポイントへ移動しています。昔の私ならきっとご飯が食べられなくなってぐったりしていたかもしれませんが、今はこうしてパソコンに向かっていることができます。
きょうは、これまでの潜航で採集された生き物をちょっとご紹介します。
この写真の生き物は何だと思いますか？（模型ではなくちゃんとした生き物ですよ)。
この生き物は「ウミグモの一種」です。脚を広げると 5cmくらいはあります。といっても全身がほとんど「脚」です。
本当は胴体にあるはずの内蔵や卵を産むところも脚にあるくらいだそうです。
こちらはすでに標本になっていますが、海底ではどのような生活をしているのでしょうか・・・ 。
［きょうの写真］
ウミグモの一種
(C)JAMSTEC
浜で打ち上がっている野生動物をみつけたら
触ってもいいの？
どんな病気を持っているかわからないので、触らないようにしてください。
“えのすい”はなにをするの？
打ち上がった動物の種類や大きさ、性別などを調査しています。
さらに、種類によっては博物館や大学などと協力して、どんな病気を持っているのか、胃の中身を調べ何を食べていたのか、などの情報を集める研究をしています。
生きたまま打ち上がった生き物はどうなるの？
浜から沖の方へ戻したり、船で沖へ運んで放流するなど、自然にかえすことを第一優先にしています。
水族館で救護することはあるの？
どんな病気を持っているのかわからないので、隔離できる場所がある場合は救護することがあります。しかし、隔離する場所がない場合、さらに弱っていてそのまま野生にかえせないと判断した場合は、他の水族館や博物館と連携して救護することもあります。
海洋研究開発機構（JAMSTEC）YK07-15「よこすか／しんかい6500」による三陸沖日本海溝 深海生物調査採集潜航
新江ノ島水族館は、海洋研究開発機構（JAMSTEC）と深海生物の長期飼育技術の開発に関する共同研究を行っています。
今回一緒に乗船している北里大学水産学部のホームページも同時にお楽しみください。
［ 北里大学水産学部ホームページはこちらから ］