前回我々が引き上げた直後、三津入りした研究者がいました。
氏によると、17・18日無理、19日微妙、20日凪かも・・・ 。
凪ぃ~?!
今度は「凪」の一言に引き寄せられ、矢も盾もたまらず 19日の早朝、ひとり江の島を後にし、正午には再び三津入りしてしまいました。
この日は久しぶりに朝の漁に出られたようで、漁師さんたちもまだ残って魚を肴に一杯やったりしていました。
氏も必要な分のエチゼンクラゲを確保し、既にサンプル処理を終えていました。
「いやぁ、こういうことは待つに限るよ。」
と、余裕の発言です。
「あ、足立さん、久しぶりっすね」
なんて声をかけてくるのは漁労長さんです。
「はあ、またお世話になります」会う漁師さんは口々に「あしたはええと思うで」といってくれるので、期待が高まります。
頭の中では既に、採れたクラゲの処理についてのシミュレーションが始まっていました。
夜、空を見上げると満天の星。
さあ、あしたは忙しいぞー。
浜で打ち上がっている野生動物をみつけたら
どんな病気を持っているかわからないので、触らないようにしてください。
打ち上がった動物の種類や大きさ、性別などを調査しています。
さらに、種類によっては博物館や大学などと協力して、どんな病気を持っているのか、胃の中身を調べ何を食べていたのか、などの情報を集める研究をしています。
浜から沖の方へ戻したり、船で沖へ運んで放流するなど、自然にかえすことを第一優先にしています。
どんな病気を持っているのかわからないので、隔離できる場所がある場合は救護することがあります。しかし、隔離する場所がない場合、さらに弱っていてそのまま野生にかえせないと判断した場合は、他の水族館や博物館と連携して救護することもあります。