2008年03月31日

沼津 戸田(3)深海魚を食べる!? / 伊藤

  • 期間:2008年3月25日〜 2008年3月26日
  • 場所:沼津市戸田
  • 目的:深海生物採集
  • 担当:北田 ・ 伊藤


今回の深海トロールでは天候にも恵まれ、多種多様な生物を搬入することができました。
生きているものは水槽へ、死んでしまったものも姿かたちが面白いものは標本にして展示に備えています。
それでもまだ魚が残っています・・・ そうだ、食べてみましょうか。
ということで、食いでのありそうな魚をみつくろってウロコとトゲを落として持ち帰りました。
貴重な体験?深海魚の晩餐です。

家に持ち帰ると早速、家族が調理してくれました。
まずは煮つけ。
酒とみりんをたっぷり使い、醤油とショウガで味付け。はしでほぐしていただきました。
カサゴ(詳しい種類は不明)とチゴダラは漁師さんが漁獲対象としているだけあり、肉が多くてコクがあり、なかなかの味。
ヒメは小骨がありますが、ぽろぽろとほぐし易い身がストレスなく食べられます。
その他、ギンメダイ、アオメエソ、イカなども美味しくいただけました。

次にフライです。
メインのミシマオコゼは、真上に眼がついた「ビックリ顔」をしているためか、漁師さんは手に取り次第、次々と水族館のバケツに入れてくれたのでした。
これは食べてみなくてはなりません。
熱い油でからりと揚がった肉は柔らかくて甘く、とても美味しいではありませんか。ご飯がすすみます。

・・・ このように、魚たちについてはまだまだ美味しいものがたくさんあります。
美味しいからこそ、なおさら魅力を感じるのかもしれません。
深海魚を食べると聞くと、とても珍しいことに思えるものですが、考えてみれば、キンメダイやムツ、タラバガニやアマエビなどお馴染みの深海食材もあります。
皆さんもこれらを食べるとき、「深海魚を食べているぞ!」と思いながら味わうと、また違った美味しさが発見できるかも知れません。

深海定食(自家製チヂミとキンピラ付)深海定食(自家製チヂミとキンピラ付)

深海フライ(ミシマオコゼなど)深海フライ(ミシマオコゼなど)

深海煮つけ(ヒメ、ギンメダイなど)深海煮つけ(ヒメ、ギンメダイなど)

イカ煮つけイカ煮つけ

深海Ⅰ-JAMSTECとの共同研究-

浜で打ち上がっている野生動物をみつけたら

触ってもいいの?

どんな病気を持っているかわからないので、触らないようにしてください。

“えのすい”はなにをするの?

打ち上がった動物の種類や大きさ、性別などを調査しています。
さらに、種類によっては博物館や大学などと協力して、どんな病気を持っているのか、胃の中身を調べ何を食べていたのか、などの情報を集める研究をしています。

生きたまま打ち上がった生き物はどうなるの?

浜から沖の方へ戻したり、船で沖へ運んで放流するなど、自然にかえすことを第一優先にしています。

水族館で救護することはあるの?

どんな病気を持っているのかわからないので、隔離できる場所がある場合は救護することがあります。しかし、隔離する場所がない場合、さらに弱っていてそのまま野生にかえせないと判断した場合は、他の水族館や博物館と連携して救護することもあります。

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