2008年08月14日

鹿児島県野間岬及び鹿児島湾内(8)~コトクラゲを探して~

  • 期間:2008年8月8日〜2008年8月15日
  • 場所:鹿児島県野間岬及び鹿児島湾内
  • 目的:深海生物 調査採集
  • 担当:足立


さて、いったいコトクラゲには出会えたのか?
そして、コトクラゲは新江ノ島水族館にやってきたのか?
タイトルには「~コトクラゲを探して~」と、あるのに、結果報告なしに航海日誌を終わらせるのは、スッキリしませんね。

コトクラゲには、この航海でも、会うことができました。
前回同様、コンテナラボの奥にある低温室に設置した水槽の中でキープしていたのですが、航海の終盤に急に弱ってしまいました。
復活を祈願しつつ、一緒に飛行機に乗って、水族館まで帰ってきたのですが、かえらぬものとなってしまいました。
ですから、とても残念ですが展示は無いのです・・・ 。

私も相当ガックリきていますが、深海底で発見され、船上飼育を経て水族館に運ばれるまでの短い期間中に得られた情報をもとに、コトクラゲについての何かを、少しでも解明しなくては!と、前向きに考えるように意識しています。
2005年の夏に、初めて出会ったコトクラゲ。今年も会えて嬉しかったです。
またいつかどこかで会える日を、そしてみなさんにもお見せできる日を、夢見ています。


海洋研究開発機構(JAMSTEC)NT08-17 「なつしま/ハイパードルフィン」による鹿児島県野間岬沖 深海生物調査航海

新江ノ島水族館は、海洋研究開発機構(JAMSTEC)と深海生物の長期飼育技術の開発に関する共同研究を行っています。

深海Ⅰ-JAMSTECとの共同研究-

浜で打ち上がっている野生動物をみつけたら

触ってもいいの?

どんな病気を持っているかわからないので、触らないようにしてください。

“えのすい”はなにをするの?

打ち上がった動物の種類や大きさ、性別などを調査しています。
さらに、種類によっては博物館や大学などと協力して、どんな病気を持っているのか、胃の中身を調べ何を食べていたのか、などの情報を集める研究をしています。

生きたまま打ち上がった生き物はどうなるの?

浜から沖の方へ戻したり、船で沖へ運んで放流するなど、自然にかえすことを第一優先にしています。

水族館で救護することはあるの?

どんな病気を持っているのかわからないので、隔離できる場所がある場合は救護することがあります。しかし、隔離する場所がない場合、さらに弱っていてそのまま野生にかえせないと判断した場合は、他の水族館や博物館と連携して救護することもあります。

RSS