2008年11月28日

長崎(3)乗船準備スタート / 伊藤

  • 期間:2008年11月23日〜2008年12月5日
  • 場所:長崎
  • 目的:深海生物 調査採集
  • 担当:植田 ・ 伊藤


昨晩のうちに長崎に着いた私たちは、三重湾に停泊する調査船「長崎丸」に向かいました。
長崎大学の調査船である当船には、ビームトロールと呼ばれる採集漁具が搭載されています。
漁業などに使用するトロール網の小型版といった感じらしいですが、私はまだ運用されているところを見たことがないので、あすからの調査採集が楽しみです。

しかし、そんな思いをあざ笑うかのように、海況は荒れています。
航海士さんによれば、波高 3mはありそうとのこと、帰った宿で見た天気予報では波浪警報が出ています。船酔いの方も心配です。

航海が順調にすすむことを祈願しながら、水族館から持ってきた水槽やポンプなどの機材を船に積み込みをおこない、あすに備えます。

カラフルな色彩の「長崎丸」カラフルな色彩の「長崎丸」

深海Ⅰ-JAMSTECとの共同研究-

浜で打ち上がっている野生動物をみつけたら

触ってもいいの?

どんな病気を持っているかわからないので、触らないようにしてください。

“えのすい”はなにをするの?

打ち上がった動物の種類や大きさ、性別などを調査しています。
さらに、種類によっては博物館や大学などと協力して、どんな病気を持っているのか、胃の中身を調べ何を食べていたのか、などの情報を集める研究をしています。

生きたまま打ち上がった生き物はどうなるの?

浜から沖の方へ戻したり、船で沖へ運んで放流するなど、自然にかえすことを第一優先にしています。

水族館で救護することはあるの?

どんな病気を持っているのかわからないので、隔離できる場所がある場合は救護することがあります。しかし、隔離する場所がない場合、さらに弱っていてそのまま野生にかえせないと判断した場合は、他の水族館や博物館と連携して救護することもあります。

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