2009年10月01日

トカラ列島(6)10月1日:深海から芸術の秋

  • 期間:2009年9月26日~10月5日
  • 場所:トカラ列島
  • 目的:深海生物調査
  • 担当:北田


10月になりました。
湘南も寂しくなりましたね。
夏休みが終わり、海の家も無くなり、人気の無い砂浜に冷たい秋風が吹き込んできました。
あの賑わいは何処へ行ってしまったのでしょう?
きょうは私一人、江ノ島で海水浴を楽しんでいます。

この写真を見てこんな文章を付けたら、みなさんだまされませんか?
もちろん、「なつしま」に乗っているわけですから江ノ島の砂浜ではございません。
本日潜航した水深約 400mの海底です。

あたり一面砂浜のように広がっている場所がありまして、よく見ると模様がついています。
みなさんも海水浴で見た方いらっしゃるかと思いますが、リップルマークと呼んでいるものです。
そうです、深海にもリップルマークはできるのです。
ここの場合は複雑な潮の流れによってついているようです。
砂漠とは一味違った自然が作った芸術が深い海にもあったのですね。

きょうはこの砂の上でフグが遊んでいました。
砂に潜りたそうな表情をしていましたがこんな深にいるあなたは誰?
もっと近くで種類を見極めたかったです。

[きょうの写真]
上/深海のリップルマーク
下/フグ

(C)JAMSTEC(C)JAMSTEC

C)JAMSTECC)JAMSTEC


海洋研究開発機構(JAMSTEC)NT09-17「なつしま/ハイパードルフィン」によるトカラ列島深海生物調査航海

新江ノ島水族館は、海洋研究開発機構(JAMSTEC)と深海生物の長期飼育技術の開発に関する共同研究を行っています。

深海Ⅰ-JAMSTECとの共同研究-

浜で打ち上がっている野生動物をみつけたら

触ってもいいの?

どんな病気を持っているかわからないので、触らないようにしてください。

“えのすい”はなにをするの?

打ち上がった動物の種類や大きさ、性別などを調査しています。
さらに、種類によっては博物館や大学などと協力して、どんな病気を持っているのか、胃の中身を調べ何を食べていたのか、などの情報を集める研究をしています。

生きたまま打ち上がった生き物はどうなるの?

浜から沖の方へ戻したり、船で沖へ運んで放流するなど、自然にかえすことを第一優先にしています。

水族館で救護することはあるの?

どんな病気を持っているのかわからないので、隔離できる場所がある場合は救護することがあります。しかし、隔離する場所がない場合、さらに弱っていてそのまま野生にかえせないと判断した場合は、他の水族館や博物館と連携して救護することもあります。

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