しんかい6500が船に回収され固定されると、研究者が駆け寄り生き物たちをしんかい6500から下ろし、すぐさま船の低温室へ運ばれる。
深海の温度は冷蔵庫よりも冷たく、気温との差が 20℃を超えてしまう。
深海の生き物たちは気温差で弱ってしまうので、ここは全速力で冷たいところに運ばなくてはならないのだ。
私の思い入れの深いオハラエビの仲間も上がってきた!
しかし、みんなヘロヘロで今にも死にそうな感じ。
ここからが勝負なのだ。
この状態から元気を取り戻させるのが、えのすいトリーターの腕の見せ所!いまだかつてこのエビを長期飼育できた人はいないと思うので、気合も入る!
採集されたものはエビのほかに貝などがあった。
これらの生物を私が世話しつつ、研究者の方々は実験に使用していく。
良い状態で研究者に実験材料を使ってもらうことも大事。
そしてサンプルが水槽に入った時から、“えのすい”の深海生物の長期飼育実験が始まるのです!
浜で打ち上がっている野生動物をみつけたら
どんな病気を持っているかわからないので、触らないようにしてください。
打ち上がった動物の種類や大きさ、性別などを調査しています。
さらに、種類によっては博物館や大学などと協力して、どんな病気を持っているのか、胃の中身を調べ何を食べていたのか、などの情報を集める研究をしています。
浜から沖の方へ戻したり、船で沖へ運んで放流するなど、自然にかえすことを第一優先にしています。
どんな病気を持っているのかわからないので、隔離できる場所がある場合は救護することがあります。しかし、隔離する場所がない場合、さらに弱っていてそのまま野生にかえせないと判断した場合は、他の水族館や博物館と連携して救護することもあります。
海洋研究開発機構(JAMSTEC)YK09-13「よこすか/しんかい6500」によるインド洋深海生物調査航海
新江ノ島水族館は、海洋研究開発機構(JAMSTEC)と深海生物の長期飼育技術の開発に関する共同研究を行っています。