海洋研究開発機構(JAMSTEC)沖縄の深海調査が始まりました。
沖縄は4月なのに夏が来てしまっていました。
通りを通る人たちはみんな夏。修学旅行の学生の白いシャツの集団がより夏らしさを強調させています。
箱根に雪が降ったニュースを見てすぐにここへやってきた私は、シャツ3枚にジャケットを着込んで国際通りを歩いていたので、さぞや暑苦しい人間だと思われていた事でしょうね。
おまけに安全靴をはいていたので、足も蒸れまくりで水虫が心配です。
私は沖縄の航海に初めて参加させてもらいました。
沖縄というと沖縄トラフ!熱水域がいくつかあります。
沖縄の熱水域の生物ですと、胸毛がモジャモジャ生えている事でお馴染みの「ゴエモンコシオリエビ」が有名ですね。
大群で生息している姿は一度見てみたいと思っていました。
でも今回は熱水ではないんです。
別の化学合成生態系。
湧水?違いますよ~。
そうです、骨や木です。化学合成生態系は熱水や湧水以外では鯨骨生物群集がお馴染みのですが、化学合成生態系は沈んだクジラの骨だけに出来るものではないんです。
沈木や穀物を積み込んで沈没した船なんかにも、化学合成生態系ができることが知られているのです。
それを人工的に作り出してどんな生物がどれくらい集まってくるのか、それを見に行きます。
さあどんな航海になるか楽しみです♪
[きょうの写真]
荷物の積み込みのようす
浜で打ち上がっている野生動物をみつけたら
どんな病気を持っているかわからないので、触らないようにしてください。
打ち上がった動物の種類や大きさ、性別などを調査しています。
さらに、種類によっては博物館や大学などと協力して、どんな病気を持っているのか、胃の中身を調べ何を食べていたのか、などの情報を集める研究をしています。
浜から沖の方へ戻したり、船で沖へ運んで放流するなど、自然にかえすことを第一優先にしています。
どんな病気を持っているのかわからないので、隔離できる場所がある場合は救護することがあります。しかし、隔離する場所がない場合、さらに弱っていてそのまま野生にかえせないと判断した場合は、他の水族館や博物館と連携して救護することもあります。
海洋研究開発機構(JAMSTEC)NT10-07「なつしま/ハイパードルフィン」による南西諸島海溝深海生物調査航海
新江ノ島水族館は、海洋研究開発機構(JAMSTEC)と深海生物の長期飼育技術の開発に関する共同研究を行っています。