2010年08月22日

相模湾三浦海底谷(1)

  • 期間:2010年8月22日~2010年8月25日
  • 場所:相模湾三浦海底谷 他
  • 目的:博物館・水族館との広報連携航海
  • 担当:北田


航海日誌ではご無沙汰しておりました、北田です。
日誌を書くのは昨年の富山湾以来でしょうか。

さて、きょうは静岡県清水へとやってきました。
これから「なつしま」に乗り、相模湾へと向かいます。
相模湾というと、深海好きなみなさんはすぐに「初島でシロウリガイ調査だろうなぁ」と思われるかもしれませんが、今回は違います。
相模湾の中~東側を潜航する予定です。
初島周辺ですと何度か調査に参加したことはありましたが、東側は初めてになります。
相模湾をテーマとしている“えのすい”のためにも、ぜひたくさんの情報を取り入れて今後に役立ててゆきたいと思います。

今回の航海はこれまでのとは少し違って、生物の研究目的というよりも広報活動を主体としておこなう航海で、ここで得られたものは今後、相模湾周辺の博物館・水族館などと連携を取り合って広く伝えてゆくことになります。
今回はちょっと生物を調査採集する機会はないのですが、乗船された各水族館・博物館、そしてJAMSTECの方々と協力して、深海をより広く身近に伝えられるよう、さまざまな分野から考えてみたいと思います。

(C)JAMSTEC(C)JAMSTEC

海洋研究開発機構(JAMSTEC)NT10-15「なつしま/ハイパードルフィン」による相模湾三浦海底谷他調査航海

新江ノ島水族館は、海洋研究開発機構(JAMSTEC)と深海生物の長期飼育技術の開発に関する共同研究を行っています。

深海Ⅰ-JAMSTECとの共同研究-

浜で打ち上がっている野生動物をみつけたら

触ってもいいの?

どんな病気を持っているかわからないので、触らないようにしてください。

“えのすい”はなにをするの?

打ち上がった動物の種類や大きさ、性別などを調査しています。
さらに、種類によっては博物館や大学などと協力して、どんな病気を持っているのか、胃の中身を調べ何を食べていたのか、などの情報を集める研究をしています。

生きたまま打ち上がった生き物はどうなるの?

浜から沖の方へ戻したり、船で沖へ運んで放流するなど、自然にかえすことを第一優先にしています。

水族館で救護することはあるの?

どんな病気を持っているのかわからないので、隔離できる場所がある場合は救護することがあります。しかし、隔離する場所がない場合、さらに弱っていてそのまま野生にかえせないと判断した場合は、他の水族館や博物館と連携して救護することもあります。

RSS