2010年11月10日

豊潮丸~瀬戸内海(4)瀬戸内海ヒクラゲ 3日目

  • 期間:2010年11月8日~2010年11月11日
  • 場所:瀬戸内海
  • 目的:大型クラゲ類およびアミ類の分布調査
  • 担当:足立


日中の観測地点では、それぞれ水質測定、採水、プランクトンネット、ドレッジをおこな、午後には 再び宇野港へ戻ってきました。
昨夜がいまひとつだったので、みな、きょうに懸けています。
そして、昨夜より遅れること約 30分。集魚灯の緑の光の中に、最初の 1個体が現れました。
その後 5分おきぐらいに現れ、それらは採集。
「きょうはいいペースですねー」
などといっていたら、そのあとが大変。採集しているそばから、
「でましたー!」
「ヒクラゲ来てますー!」
という声が上がり、クラゲチーム(北里大、東京大、えのすい)はフル回転です。
「忙しい~!!」
と笑顔で悲鳴をあげながら、しばらくの間、我を忘れたかのように採りまくりました。
7時台、8時台がピークだったようです。
少し落ち着いた頃、
「ここに何個ぐらい入れます?」
といわれて、あ、別に片っ端から採る必要はないんだと、我に帰り、その後は無理せず、採りやすいものだけをすくいました。
結局、午前1時ごろまでに、トータルでは、70個体以上を観察し、そのうち 20数個体を採集することができました。

あす、受精卵の採取などをおこない、最後に新江ノ島水族館への持ち帰り分を梱包します。

たくさん採れましたたくさん採れました

幻想的な水中集魚灯のあかり幻想的な水中集魚灯のあかり


広島大学「豊潮丸」よる大型クラゲ類およびアミ類の分布調査航海

クラゲファンタジーホール

浜で打ち上がっている野生動物をみつけたら

触ってもいいの?

どんな病気を持っているかわからないので、触らないようにしてください。

“えのすい”はなにをするの?

打ち上がった動物の種類や大きさ、性別などを調査しています。
さらに、種類によっては博物館や大学などと協力して、どんな病気を持っているのか、胃の中身を調べ何を食べていたのか、などの情報を集める研究をしています。

生きたまま打ち上がった生き物はどうなるの?

浜から沖の方へ戻したり、船で沖へ運んで放流するなど、自然にかえすことを第一優先にしています。

水族館で救護することはあるの?

どんな病気を持っているのかわからないので、隔離できる場所がある場合は救護することがあります。しかし、隔離する場所がない場合、さらに弱っていてそのまま野生にかえせないと判断した場合は、他の水族館や博物館と連携して救護することもあります。

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