みなさん、ご無沙汰しております。北田です。
昨年のKO-OHO航海(相模湾)ぶりの乗船になります。
きのう、私が住む川崎市では雪が降ったそうですが、こちらは暖かく、そして花粉の心配も無く大変過ごしやすいです。(きょうは雨が降っていますが)
今回沖縄へ出張するにあたり、会社の上司より
「南の方角に行くならお守り持って行きな」
とアドバイスをいただき、方位除けを持参したので本航海でご迷惑をお掛けすることはきっと無いだろうと思います・・・ 。
「かいよう」は本日、無事に伊平屋海嶺に潜航いたしました。
「かいよう」と「ハイパードルフィン」の組み合わせはとても新鮮で、以前参加したプランクトン調査航海とは甲板のレイアウトが随分違います。
コントロールルームも実験部屋も「なつしま」からそのまま移設されたはずなのに新しく感じてしまいます。
“えのすい”における沖縄航海の参加は鳩間海丘が多いですが、今回は私にとって初めて、伊平屋です。
ここでは沖縄航海の主役?ゴエモンコシオリエビをはじめ、シロウリガイやハオリムシ・オハラエビ・シンカイヒバリガイなどが見られます。
シロウリガイとゴエモン、深海に興味のある方にとってはちょっと不思議な組み合わせかもしれません。
シロウリガイというと相模湾初島沖、ゴエモンというと沖縄をすぐに連想するかもしれませんが、ここ伊平屋ではさまざまな化学合成生態系生物を見ることができます。
堆積物が積もる場所にはシロウリガイが、岩が点在してくるとヒバリガイが、そして周りにはオハラエビが。
“えのすい”の化学合成水槽の理想図に一番近いのが、ここ伊平屋の景色なのではないでしょうか。
この環境を再現する為にもきっちり脳裏に焼き付けておきたいと思います。
浜で打ち上がっている野生動物をみつけたら
どんな病気を持っているかわからないので、触らないようにしてください。
打ち上がった動物の種類や大きさ、性別などを調査しています。
さらに、種類によっては博物館や大学などと協力して、どんな病気を持っているのか、胃の中身を調べ何を食べていたのか、などの情報を集める研究をしています。
浜から沖の方へ戻したり、船で沖へ運んで放流するなど、自然にかえすことを第一優先にしています。
どんな病気を持っているのかわからないので、隔離できる場所がある場合は救護することがあります。しかし、隔離する場所がない場合、さらに弱っていてそのまま野生にかえせないと判断した場合は、他の水族館や博物館と連携して救護することもあります。
海洋研究開発機構(JAMSTEC)KY11-02「かいよう/ハイパードルフィン」による沖縄トラフ深海生物調査航海
新江ノ島水族館は、海洋研究開発機構(JAMSTEC)と深海生物の長期飼育技術の開発に関する共同研究を行っています。