毎年、東京海洋大学の石井晴人助教の研究室が調査船ひよどりにておこなうクラゲ調査およびサンプリングに、えのすいトリーターも同乗させてもらい、クラゲ採集を行っています。
4月~9月の間、月1回、2名のトリーターが乗船します。今回は、クラゲ担当の私、笠川と小谷野トリーターの2名で行ってきました。
2日の天気予報はずっと雨、当日もシトシトと雨が降っていました。
あぁ~雨だ・・・きょうは中止かな・・・出てもクラゲは見当たらないかな・・・(雨が降ると表層の塩分が低下し、クラゲが下の方へと行ってしまい、見つけられなくなってしまう)と思っていたのですが、中止の連絡は来ず、決行です。
どうだろうな~少しでも採れればいいかなと思いながら、8時30分に海洋大を出港。船を走らせ、1時間半ぐらい経った10時頃。なんと大量のミズクラゲの群れを発見!!しかも、大きな個体ばかり!!これはすごい!
船上から網を使って、ミズクラゲを何個かいっぺんにすくうと、重い重い。けっこうな重労働です。でも、顔は笑顔です。いやぁ~よかった。
水族館へ持って帰り、展示水槽とバックヤードの生産室の水槽に搬入しました。成熟した個体も多いので、プラヌラを採って、今年のミズクラゲのポリプを採りたいと思います。
やっぱり、天然ものはいいですね~傘が分厚くて、とても力強い感じがして、立派です。
東京湾の豊富な栄養を取り込んで、立派に成長したミズクラゲ、ぜひ、みなさん、ゆっくり見に来てください。
浜で打ち上がっている野生動物をみつけたら
どんな病気を持っているかわからないので、触らないようにしてください。
打ち上がった動物の種類や大きさ、性別などを調査しています。
さらに、種類によっては博物館や大学などと協力して、どんな病気を持っているのか、胃の中身を調べ何を食べていたのか、などの情報を集める研究をしています。
浜から沖の方へ戻したり、船で沖へ運んで放流するなど、自然にかえすことを第一優先にしています。
どんな病気を持っているのかわからないので、隔離できる場所がある場合は救護することがあります。しかし、隔離する場所がない場合、さらに弱っていてそのまま野生にかえせないと判断した場合は、他の水族館や博物館と連携して救護することもあります。