みなさまこんにちは、新トリーターの杉村です。
只今JAMSTEC「なつしま」の調査航海に根本トリーターとともに初乗船中です。
数日前より多くの機材を運び込み、多くの研究者のみなさんに混じって私も乗り込みました。
船尾には無人探査機「ハイパードルフィン」が固定され、初めて間近に見るその姿は想像していたよりも大きく、多くのペイロード(調査機器)を搭載していました。
「これが、深海まで潜っていくのかぁ?」
と、何とも男心をくすぐられる思いです。
なつしま船内には生活に必要な食堂や風呂などはもちろんですが、その他に実験研究用に採集された深海生物を飼育・保管できる低温室(ここが我々えのすいトリーターの主な仕事場。生物の記録管理や飼育実験などをおこないます。)や解剖、化学分析などをおこなうラボ(研究室)があり、初乗船の私にとっては何もかもが新鮮です。
本日は第1の調査海域「明神海丘」に向けて航行中です。
今のところ船酔いは無く、第1回航海日誌も順調?に書いておりますが、これからの長い航海でどうなることやら。
すでにダウンの方も数名いるようで、なんと航海慣れしている根本トリーターまでもがちょっと・・・
こんなこともあるんですね。
でも夕方には復帰してましたよ。
さてあしたには、どんな深海生物たちに出会えるのかドキドキです。
今夜は寝れるかなあ??
浜で打ち上がっている野生動物をみつけたら
どんな病気を持っているかわからないので、触らないようにしてください。
打ち上がった動物の種類や大きさ、性別などを調査しています。
さらに、種類によっては博物館や大学などと協力して、どんな病気を持っているのか、胃の中身を調べ何を食べていたのか、などの情報を集める研究をしています。
浜から沖の方へ戻したり、船で沖へ運んで放流するなど、自然にかえすことを第一優先にしています。
どんな病気を持っているのかわからないので、隔離できる場所がある場合は救護することがあります。しかし、隔離する場所がない場合、さらに弱っていてそのまま野生にかえせないと判断した場合は、他の水族館や博物館と連携して救護することもあります。
海洋研究開発機構(JAMSTEC)NT11-09「なつしま/ハイパードルフィン」による相模湾(初島沖)、伊豆小笠原孤(明神海丘、水曜海山)調査航海
新江ノ島水族館は、海洋研究開発機構(JAMSTEC)と深海生物の長期飼育技術の開発に関する共同研究を行っています。