いい天気だ。
きのうのうねりもすこしおさまりました。
きょうも予定通り初島沖で 2潜航です。
今航海は、私の参加する前の小笠原からずっと天候に恵まれ、予定通りすべての潜航ができています。
これもひとえに乗船者の日ごろのおこないが良いからでしょう。きっと。
きょうの1回目の潜航では、きのうより少し深めの水深 1,200mあたりを調査です。
きのうの水深 850m地点ではシマイシロウリガイが多いのに比べ、きょうの地点はシロウリガイが多くいるとのこと。
この 2種は貝殻の長細さが若干違うとのことですが、見た目では区別がほとんどつきません。
遺伝子検査で見分ける必要があります。
こんなに似ていて、同じところに住んでいたら雑種が生まれたりしないのかな?なんておもいます。
そして、似ていて同じところにいる貝が初島沖ではもう 1組います。
シンカイヒバリガイとヘイトウシンカイヒバリガイです。
こちらは見慣れてくると見た目で区別がつくようになります。
どこを見れば良いかというと、「おしり」のような形をした蝶つがいの部分です。
ななめにプリッとしているのがシンカイヒバリガイ。引き締まった小さなおしりがヘイトウシンカイヒバリガイです。
この解説で見分けられますでしょうか。
あしたはいよいよ下船日です。
[きょうの写真]
きょうのハイパードルフィン装備
浜で打ち上がっている野生動物をみつけたら
どんな病気を持っているかわからないので、触らないようにしてください。
打ち上がった動物の種類や大きさ、性別などを調査しています。
さらに、種類によっては博物館や大学などと協力して、どんな病気を持っているのか、胃の中身を調べ何を食べていたのか、などの情報を集める研究をしています。
浜から沖の方へ戻したり、船で沖へ運んで放流するなど、自然にかえすことを第一優先にしています。
どんな病気を持っているのかわからないので、隔離できる場所がある場合は救護することがあります。しかし、隔離する場所がない場合、さらに弱っていてそのまま野生にかえせないと判断した場合は、他の水族館や博物館と連携して救護することもあります。
海洋研究開発機構(JAMSTEC)NT11-09「なつしま/ハイパードルフィン」による相模湾(初島沖)、伊豆小笠原孤(明神海丘、水曜海山)調査航海
新江ノ島水族館は、海洋研究開発機構(JAMSTEC)と深海生物の長期飼育技術の開発に関する共同研究を行っています。