2011年06月26日

初島~水曜海山(10)航海日誌 相模湾 / 北嶋

  • 期間:2011年6月15日~2011年6月26日
  • 場所:相模湾・明神海丘・水曜海山
  • 目的:相模湾(初島沖)、伊豆小笠原孤(明神海丘、水曜海山)調査
  • 担当:杉村・北嶋


「北嶋さーん、朝食はたべますかー?!」
・・・・・・。
はっ!うそ!!なんじ!!?

時計をみたら7時15分。完全に寝坊です。
やってしまった。
杉村さんと6時半からコンテナラボで生き物のパッキングを始める約束をしていたのに。
まずい。

しかし朝食は「食べまーす!」と飛び起きて、10秒で身支度して、コンテナラボを覗いてから食堂へ。
朝は食べないとパワーがでないですから。
しかもきょうは遅くまで忙しくなるでしょうからね。

さっと朝食をすませて、杉村さんにあやまりにパソコンルームへ行くと、ぐったりとした杉村さんが。
データの取りまとめで昨晩は寝れなかったようです。
私は眠気に勝てずに、日付がかわってしばらくしてから意識が飛んでしまいましたが、杉村さんはじめ、ほとんどの研究者たちは最後の追い込みで遅くまで業務をやっていたようです。

「杉村さん、ごめんなさい。」
「いやいや、では はじめますか。」

丁寧にかつスピーディに下船準備をこなしていきます。
気付けばもう「なつしま」はJAMSTECに着岸。
いつのまに。

最後に、お世話になった船内を大掃除して、お迎えに来た根本トリーターとえのすい号で生き物ともども「なつしま」「ハイパードルフィン」に別れを告げ、一路江の島へ。

水族館へもどってくると、先に下船した根本トリーターが寝る間も惜しんで水槽を用意してくれていました。感激です。

さぁ、記録更新目指して、長期飼育がんばりますよ!!

[きょうの写真]
お世話になった「なつしま」

(C)JAMSTEC(C)JAMSTEC


海洋研究開発機構(JAMSTEC)NT11-09「なつしま/ハイパードルフィン」による相模湾(初島沖)、伊豆小笠原孤(明神海丘、水曜海山)調査航海

新江ノ島水族館は、海洋研究開発機構(JAMSTEC)と深海生物の長期飼育技術の開発に関する共同研究を行っています。

深海Ⅰ-JAMSTECとの共同研究-

浜で打ち上がっている野生動物をみつけたら

触ってもいいの?

どんな病気を持っているかわからないので、触らないようにしてください。

“えのすい”はなにをするの?

打ち上がった動物の種類や大きさ、性別などを調査しています。
さらに、種類によっては博物館や大学などと協力して、どんな病気を持っているのか、胃の中身を調べ何を食べていたのか、などの情報を集める研究をしています。

生きたまま打ち上がった生き物はどうなるの?

浜から沖の方へ戻したり、船で沖へ運んで放流するなど、自然にかえすことを第一優先にしています。

水族館で救護することはあるの?

どんな病気を持っているのかわからないので、隔離できる場所がある場合は救護することがあります。しかし、隔離する場所がない場合、さらに弱っていてそのまま野生にかえせないと判断した場合は、他の水族館や博物館と連携して救護することもあります。

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