航海4日目。
きょうは今までで一番の晴天です。
今朝は5時から下船準備です。
“えのすい”に私と一緒に帰るゴエモンコシオリエビたちをパッキング。 みなさんに見てもらうためと研究のために、“えのすい”へ持ち帰ります。
ここでもヤッパリ寒い低温室での作業です。
オーバーを着て海水温 4度の海水と格闘です。
4度の海水は冷たいというよりは手が痛く、 数回に一度は手を振って、痛みを和らげなくては作業が続きません。
深海生物って凄いですよね、こんなに冷たい海水でも平気なんですからね。
まあ、彼等からしたら我々が異常に見えるんでしょうけど・・・。
などと、思っているうちにちゃっちゃと準備を済ませて帰り支度。元気に一緒に“えのすい”へ到着することを祈って、なつしまを離れます。
ありがとう!なつしま!!
ありがとう!沖縄!!
那覇空港に向かう途中にタクシーで変わったトンネルを通りました。
運転手さんの話では、一か月前に開通したばかりのトンネルだそうですが、ただのトンネルではありません。
「那覇うみそらトンネル」という海中トンネルです。
海ほたるのような海底トンネルではなく、海の中にトンネルをそのまま沈めたトンネルだそうです。
壁の外はすぐ海だそうです。
ちょっと変わったトンネルでした。
さあ、それでは“えのすい”へ向かってGO!
短い間でしたが、航海日誌を読んでくださったみなさまありがとうございました。
ちなみに私と一緒に“えのすい”に着いたゴエモンコシオリエビたちは、とっても元気でした。
それでは次の航海でお会いしましょう。
浜で打ち上がっている野生動物をみつけたら
どんな病気を持っているかわからないので、触らないようにしてください。
打ち上がった動物の種類や大きさ、性別などを調査しています。
さらに、種類によっては博物館や大学などと協力して、どんな病気を持っているのか、胃の中身を調べ何を食べていたのか、などの情報を集める研究をしています。
浜から沖の方へ戻したり、船で沖へ運んで放流するなど、自然にかえすことを第一優先にしています。
どんな病気を持っているのかわからないので、隔離できる場所がある場合は救護することがあります。しかし、隔離する場所がない場合、さらに弱っていてそのまま野生にかえせないと判断した場合は、他の水族館や博物館と連携して救護することもあります。
海洋研究開発機構(JAMSTEC)NT11-19JAMSTEC「なつしま/ハイパードルフィン」による沖縄トラフ深海生物調査航海
新江ノ島水族館は、海洋研究開発機構(JAMSTEC)と深海生物の長期飼育技術の開発に関する共同研究を行っています。