海底を予定していた航路に沿って、熱水を求めて航行しつつ観察を繰り返します。
ようやく「シンカイヒバリガイ」のコロニーに遭遇すると、着底場所を探しハイパードルフィンを海底に降ろしていきます。
各種の環境データを収集すると、いよいよ調査採集が始まります。
過去何度もホースに詰まらせ採集不能に陥っているため、慎重に吸っていきます。
浜で打ち上がっている野生動物をみつけたら
どんな病気を持っているかわからないので、触らないようにしてください。
打ち上がった動物の種類や大きさ、性別などを調査しています。
さらに、種類によっては博物館や大学などと協力して、どんな病気を持っているのか、胃の中身を調べ何を食べていたのか、などの情報を集める研究をしています。
浜から沖の方へ戻したり、船で沖へ運んで放流するなど、自然にかえすことを第一優先にしています。
どんな病気を持っているのかわからないので、隔離できる場所がある場合は救護することがあります。しかし、隔離する場所がない場合、さらに弱っていてそのまま野生にかえせないと判断した場合は、他の水族館や博物館と連携して救護することもあります。
本調査は、JAMSTECが東京都から特別採捕の許可を得て行っているものです
JAMSTEC(海洋研究開発機構)NT14-06「なつしま/ハイパードルフィン」による複数の海山カルデラ周辺における底生生物群集調査
新江ノ島水族館は、海洋研究開発機構(JAMSTEC)と深海生物の長期飼育技術の開発に関する共同研究を行っています