きょうは、この調査航海の山場になります。
3カ所の調査地点に向かいます。
それぞれでドレッジ採集とソリネット採集をおこない、乗員みんなで砂や泥、礫の中から小さな生物たちを選別していきます。
砂地で礫が多いと小型の甲殻類が多く、泥場だとゴカイの仲間が多く採集されます。
クモヒトデの仲間もよく入ります。
場所や採集方法によって魚類も・・・。
きょう最後の調査地点の底質は、これまでとは打って変わり、たくさんの貝殻が泥や砂と一緒に船上にあがってきました。
さしずめ貝の墓場のようでした。
特に二枚貝の貝殻が多く、殻の表面をよく見ると肉直性の貝類に食べられてしまった後の穴が残っていました。
その他にはカシパンの殻も多く混じっていました。
今回の採集で得られた貝殻は、いくつか持ち帰って種類などを調べてみたいと思います。
関門海峡周辺は、非常に流れが速いそうなので死殻がこの場所に吹きだまりのように溜まってしまったのかもしれませんね。
日本海の調査はきょうまで、あすの瀬戸内海の海底調査の為に日本海から瀬戸内海を目指します。
そうこうしているうちに、関門海峡に入り、眼前には関門橋が・・・
浜で打ち上がっている野生動物をみつけたら
どんな病気を持っているかわからないので、触らないようにしてください。
打ち上がった動物の種類や大きさ、性別などを調査しています。
さらに、種類によっては博物館や大学などと協力して、どんな病気を持っているのか、胃の中身を調べ何を食べていたのか、などの情報を集める研究をしています。
浜から沖の方へ戻したり、船で沖へ運んで放流するなど、自然にかえすことを第一優先にしています。
どんな病気を持っているのかわからないので、隔離できる場所がある場合は救護することがあります。しかし、隔離する場所がない場合、さらに弱っていてそのまま野生にかえせないと判断した場合は、他の水族館や博物館と連携して救護することもあります。
広島大学「豊潮丸」よる日本海ベントス・プランクトン調査・採集