子ガメたちは元気に海へと旅立っていきました。
とりあえず今回の最重要課題はクリアできたので、安堵しました。
寂しい気持ちはちょっとだけ。
それよりも、広い大海原で思う存分泳ぐ姿を見て「よかった!」の気持ちの方が多いに勝っていました。
けれど、海は厳しいところです。
温室育ちの子ガメたちが、無事生きていけるのか心配です。
3日目は、放流した地点で子ガメたちがさまよって浅瀬に戻ってきていないか、確認しようと決めていました。
きょうも海は穏やかです。天気は良好。
まずは仲本海岸の方へ。
子ガメの姿は確認できず。
よしよし。
海に来ると、他にどんな生き物がいるのかも気になります。
サンゴ石を拾うと、ホシスナの仲間がいくつかくっついていたり、鮮やかなサンゴヤドカリたちがタイドプールで遊んでいました。
次に、西ノ浜へ。
こちらでも子ガメの姿は確認できず。みんな、沖の方へ泳いで行ってくれたのかな。
よかった。
砂浜では、オカヤドカリがたくさん歩いています。
オカヤドカリの足跡がきれいに残っていて、一体どこに向かって彼等はせわしなく移動しているのか、気になりました。
夜は、クラゲを探しに港へ集魚灯を持って出かけました。
浜で打ち上がっている野生動物をみつけたら
どんな病気を持っているかわからないので、触らないようにしてください。
打ち上がった動物の種類や大きさ、性別などを調査しています。
さらに、種類によっては博物館や大学などと協力して、どんな病気を持っているのか、胃の中身を調べ何を食べていたのか、などの情報を集める研究をしています。
浜から沖の方へ戻したり、船で沖へ運んで放流するなど、自然にかえすことを第一優先にしています。
どんな病気を持っているのかわからないので、隔離できる場所がある場合は救護することがあります。しかし、隔離する場所がない場合、さらに弱っていてそのまま野生にかえせないと判断した場合は、他の水族館や博物館と連携して救護することもあります。