“初島沖”
この響きを聞くと「グッ」と腹に力が入る。
今年もこの季節がやってきた!
2月14日(火)、夜が明けきらぬ早朝、3名のトリーターを乗せた釣り船天恵丸は、初島沖を目指して湯河原福浦港を出港した。
初島沖でのキンメダイ釣りシーズンは、12月~翌年3月末まで。
2月はキンメダイ釣りのベストシーズン。
海の表層水温が最も低くなるこの季節は、船上でのトリートメントにも最適なのだ。
しかし、寒気と暖気が入り混じる2月は、冬の季節風が強まる日も多い。
初島沖では、毎年高いうねりと冷たい強風に打ちのめされてきた。
船に”ドドーン”と打ちつける強烈な風と波のパワーに対応するため、否応にも腹に力が入るといったわけである。
出港時にちらついていた雪がうそのよう。
西の空に浮かんだ月が水面を照らす。
東の空はうっすらと明るくなって、オレンジ色の光が見えてきた。
いよいよ初島沖に到着。
風は弱くうねりもほとんどない。
千載一遇のチャンスだ。
「それでは始めましょう!」
「水深 230m前後です」
船長の合図で仕掛けを下す。
水底まで落とすと早速反応が。
「1mくらい巻いてください」
また反応が。
「もう1m巻いてください」
またまた反応が。
「サメに狙われるのでそろそろ上げましょう!」
竿が“グググ”っとしなる。
浜で打ち上がっている野生動物をみつけたら
どんな病気を持っているかわからないので、触らないようにしてください。
打ち上がった動物の種類や大きさ、性別などを調査しています。
さらに、種類によっては博物館や大学などと協力して、どんな病気を持っているのか、胃の中身を調べ何を食べていたのか、などの情報を集める研究をしています。
浜から沖の方へ戻したり、船で沖へ運んで放流するなど、自然にかえすことを第一優先にしています。
どんな病気を持っているのかわからないので、隔離できる場所がある場合は救護することがあります。しかし、隔離する場所がない場合、さらに弱っていてそのまま野生にかえせないと判断した場合は、他の水族館や博物館と連携して救護することもあります。
[協力] 湯河原福浦港 天恵丸