きのうに続けて本日も調査です。
場所はきのうの場所より少しだけ離れた岩場を見ていきます。
環境的にはよく似ているのですが、それでも、生えている種類が結構違っており、興味深いです。
沖合には「ホンダワラ」としては小ぶりなナラサモが局所的にわさわさと生えていました。丸っこい葉がかわいらしいです。
やや手前の岩場には、ツクシのような姿と、ゆでたエノキのような柔らかな手触りのユナも、ところどころにまとまって見られます。
ここでしばし、ユナの群落の近くに這いつくばり、入念にかき分けてある海藻を探します。
その名はベンテンモ。ユナの体からおできのように生える奇妙な寄生藻です。
前回触れたベンテンアマノリと同様、江の島の弁天様に由来した名を持っており、学名もBenzaitenia yenoshimensis と「ザ・江の島」な注目すべき海藻ですが、残念ながら見つけられませんでした。
ここしばらく、江の島からの記録がないらしいので、ぜひ見つけたいところでした。
今後もユナを見つけたら、都度探すつもりです。
浜で打ち上がっている野生動物をみつけたら
どんな病気を持っているかわからないので、触らないようにしてください。
打ち上がった動物の種類や大きさ、性別などを調査しています。
さらに、種類によっては博物館や大学などと協力して、どんな病気を持っているのか、胃の中身を調べ何を食べていたのか、などの情報を集める研究をしています。
浜から沖の方へ戻したり、船で沖へ運んで放流するなど、自然にかえすことを第一優先にしています。
どんな病気を持っているのかわからないので、隔離できる場所がある場合は救護することがあります。しかし、隔離する場所がない場合、さらに弱っていてそのまま野生にかえせないと判断した場合は、他の水族館や博物館と連携して救護することもあります。