みなさんこんにちは。
今年から潜水班が発足し、相模湾の各地に潜って潜水撮影をおこなっています。
詳しくは、樋口トリーターが江之浦の映像撮影の詳細とともに書いてくれていますね。
今回は私と鈴木トリーターで逗子沖に潜り、海中映像の撮影をおこないましたので、そのようすをご報告します。
今回の潜水ポイントは、逗子沖にあるオオタカ根という海中に切り立った巨大な岩礁で、頂上付近は水深約 16m、根元付近は水深 30m近くもあります。
このポイントは、実は当館の逗子沖水槽を作る際のモデルとなった場所です。
先輩トリーターがこの場所に潜り、その環境を再現したのが現在の逗子沖水槽です。
以前からこの場所のことは聞いていたので、ぜひ一度自分の目で見てみたかった場所です。
朝の6時半、水族館を出発してお世話になるダイビングショップへ。
車の中から海を見ると、おやおや少し風があるような。
実は、最近、私が海に出ようとする日に限って悪天候に見舞われています。
今回の逗子沖に潜る前にも江の島に潜水しようと企画し、見ごと4回中止に。
この日の逗子沖潜水も、実は2回目のトライです。
ショップへ到着し、再び海を見ると、なかなかの風が。
祈るような気持ちでショップの方に聞いてみると「少しうねりはありますが、大丈夫でしょう」との嬉しい答えが!
準備をしていざ出航です。
波とうねりは少しあるものの天候は快晴、海の下にはどんな景色が広がっているのかわくわく半分と、慣れないダイビング機材に不安半分で海の中へ。
波立つ水面を抜けると、オオタカ根が足元に見えてきます。
お、大きくてすごい。
機材の不安はどこへやら、夢中になって近づいていくと表面にはヤギの仲間やウミシダなどが無数についています。
なんと見事なことでしょう。
浜で打ち上がっている野生動物をみつけたら
どんな病気を持っているかわからないので、触らないようにしてください。
打ち上がった動物の種類や大きさ、性別などを調査しています。
さらに、種類によっては博物館や大学などと協力して、どんな病気を持っているのか、胃の中身を調べ何を食べていたのか、などの情報を集める研究をしています。
浜から沖の方へ戻したり、船で沖へ運んで放流するなど、自然にかえすことを第一優先にしています。
どんな病気を持っているのかわからないので、隔離できる場所がある場合は救護することがあります。しかし、隔離する場所がない場合、さらに弱っていてそのまま野生にかえせないと判断した場合は、他の水族館や博物館と連携して救護することもあります。